-
リンク
鈴木克明・美馬のゆり・山内祐平(2011.3)大学授業の質改善以外の学習支援にどう取り組むか:学習センター関連資格制度についての米国調査報告.日本教育工学会研究論文集11-1:181-186
<あらまし>
大学授業改善以外の学習支援
を行うための認定制度
について米国訪問調査
の結果を報告する
.
大学のユニバーサル化が進む米国では
,
上級生を活用したチュータリ
ング
や
学習支援センター
による支援など
ついての制度化が進んでいる
.
本報告では
,
関連
学会が行っている
チューター研修認定
,
学習センター認
定
,
及び学習センターリーダーシ
ップ認定
制度について
報告
する
.
我が国における学生支援の在り方について考えたい
.
<キーワード>
高等教育
学習センター
調査報告
チューター
認定制度
-
リンク
井ノ上憲司・鈴木克明(2011.3)「ゲームニクスによる革新的LMSインターフェースの開発」教育システム情報学会研究報告25(7):9-14
e
ラーニングの実施に使用される多機能な学習管理システム
(Learning Management System
以下、
LMS)
の多くは操作が複雑であり、コンピュータに不慣れな教員にとって、利用することが
困難なものとなっており、
e
ラーニングの普及を阻害する一要因となっている。本研究では、こ
の
LMS
の操作性向上を目的として、操作マニュアルを見ることなく操作が行えるインターフェ
ース設計理論である「ゲームニクス」を用い、教員向けの新型インターフェースを設計し、広く
普及している
LMS
である「
Moodle
」に搭載させる。
キーワード:
e
ラーニング、学習管理システム
(LMS)
、ユーザインターフェース、ゲームニク
-
リンク
高橋暁子,喜多敏博,中野裕司,鈴木 克明(2011.3)「Moodleにおける教授者用の課題分析図作成ツールの開発」教育システム情報学会研究報告25(7):163-168
本研究では,
オープンソース
LMS
(
Learning Management System
)
として普及している
Moodle
上で
動作する,
教授者用の課題分析図作成ツールを開発した.
課題分析図作成ツールを
用いれば,
Moodle
上で学習コースのセク
ション構造を明らかにする課題分析図を作成
でき,学習内容選択支援ツールと連携することで学習者の自己主導的
な
学習を支援できる
.形成的評価の結果,全員が
短時間で
課題分析図を作成でき
,
操作性に大きな問題はないこと
が確認できた.また,
評価後に課題分析図を用いて授業設計に関する議論が行われたことから,教員間で課題分析
図を共有すれば,
既存の
e
ラーニングコースの改善
が促されることがわかった
.
キーワード:
LMS
,インストラクショナルデザイン,学習課題分析
-
リンク
青木太郎(2011.1)「患者急変シミュレーションコースの事前勉強用途として試作した汎用eラーニング教材の制作報告」第5回医療系大学e-ラーニング全国交流会(産業医科大学)
アブストラクト
二次救命処置のシミュレーションコース(以下ALSコース)は、国内の医療職の間で
人気を得ている。しかし、参加する受講生の事前知識にはばらつきがあり、一定のゴー
ルに到達するのに困難を覚える受講生もいる。受講生のレベルが揃えば講習の質を保ち
やすく、受講生自身も得るものが大きくなると考えられる。当研究ではALSコース受講生
が、コース受講に必要な事前知識をコース開始前までに手に入れるためのeラーニング
コースを試作したのでその過程を報告する。
キーワード: LMS、eラーニング、ALS、ブレンディッド教育
-
リンク
小野 暁・森田 晃子(2011.1)「成果につながるシナリオ型e-Learningを活用したブレンディッド学習の実践」第5回医療系大学e-ラーニング全国交流会(産業医科大学)
<あらまし>
感染症治療において
,
MR
(医薬情報担当者)はチーム医療の一員としての自覚を持ち
,
ICT
メンバーである医師およびコメディカル(検査技師や薬剤師)にとって必要な医薬品情報を提供・
収集するためのスキル・能力が求められる
.
本稿では
,
多忙な
MR
に対して
,
効率的・効果的
に必要な
スキル
・能力を育成するためのプログラムを構築し
,
シナリオ型
e
-
Learning
(
Flash
コンテンツ)
,
集
合型ワークショップおよび
Web
ワークショップを組み合わせ
たブレンディッド学習を
実施したことで
,
高い
学習
効果が得られた
ことを報告する
.
<キーワード>
コメディカル,ブレンディッド
学習
,
インストラクショナルデザイン
(
GBS
理論
-
リンク
Grabowski, B., Kurtz, G., Jung, I., Beaudoin, M. & Suzuki, K. (2011). Online Learner Competencies: Results of a Worldwide Validation Study. In Proceedings of World Conference on E-Learning in Corporate, Government, Healthcare, and Higher Education 2011 (pp. 1929-1935). Chesapeake, VA: AACE. [Available online] http://www.editlib.org/p/39010
Abstract:Given the new learning landscapes afforded by technology, learning oppotunities for students in formal settings,especially
in online education,have become landscape shpule help students understand and take full advantage of these affordance for learning.
-
リンク
根本淳子・朴恵一・北村隆始・鈴木克明 (2010.12)「問題解決型学習デザインの研究動向-GBSとSCCを中心に-」日本教育工学会研究論文集10-5:151-158
<あらまし>
本発表では
,
国内外の
問題解決型
学習デザインに関する
研究
動向を調査し
整理
した
.
問題解決型学習アプローチと呼ばれる手法の特徴を紹介し
,
Goal
-
Based
Scenario
s
(
GBS
)に関する研究動向調査結果を
,
事例を交えながら報告した
.
最後に国内
に
お
ける
GBS
の実践研究調査を整理し
,
GBS
関係の研究動向と可能性を探った
.
<キーワード>
Goal
-
Based
Scenario
s
ID
理論
先行研究調査
問題解決
型学習
-
リンク
烏中啓子・根本淳子・徳村朝昭・鈴木克明(2010.12)「国際協力における教育設計専門家養成の取り組み-改善に向けた初年度実施アンケート分析-」日本教育工学会研究論文集10-5:79-84
<あらまし> 熊本大学大学院教授システム学専攻では,国際協力機構(
JICA
)
,日本国際
協力センター(
JICE
)と提携し研修事業を行っている.
JICA
沖縄センターの研修施設に
滞在する開発途上国の学生に
e
ラーニング用科目コンテンツ(博士前期過程カリキュラム)
を英語化して提供するものである.
2010
年3月には本研修開始後初の修了生を輩出した.
研修生には,研修終了時に選択および自由筆記方式のアンケートを行った.結果は,
e
ラー
ニングコンテンツ英語版の有効性を示すものだった.また,研修生からは,教える側との
密な双方向的関係の確立や不得意科目における補完支援の充実を求める声が寄せられた.
<キーワード> インストラクショナル・デザイン 遠隔教育
e
ラーニング 国際協力
-
リンク
八木秀文・喜多敏博・根本淳子・合田美子・鈴木克明(2010.11) 「事前テストにおけるフィードバックによる学習効果向上―フィードバックが学習モチベーションに与える影響―」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集313-314
<あらまし>
事前テスト
において、
本来は
必要のない
フィードバックを
あえて
学習者に
与える
場合
、
「
こんなに難しいことをやるのか
」
「
自分には歯が立たない
」
といった
諦め
感による
学習モチベーショ
ン
の
低下
が懸念される。これを検証するために
実験結果
を分析
したところ、フィードバックによる
モ
チベーション低下は限定的であり、むしろモチベーション
を
維持
させる
効果があることが示唆された
。
<キーワード> 事前テスト,
フィードバック
,
学習者状態
,
学習
効果,
モチベーション
-
リンク
八木 秀文・喜多 敏博・根本 淳子・合田 美子・鈴木 克明「eラーニングの特性を活かす事前テストの効果的活用―学習者状態を考慮したフィードバックと学習効果向上―」 日本e-Learning学会2010年度学術講演会(法政大学)
事前テストとは、学習前における学習者の学習状況を知るために実施されるものである。
学習目標に対応した問題によって学習者の知識等を評価し、合格者は後続の学習活動
が免除される。
そのため、受験者に合否結果が通知されることはあっても、通常、正誤通知や解答・解説
等のフィードバックは与えられない。
本研究では、学習者が享受できるeラーニングならではのメリットを活かした効果的な学習
のための事前テストの新たな活用法の提案と実験結果を示し、考察を加える。
ードバックをあえて与え、後続の学習活動を効果的にすることを狙った。
実験の結果、事前テストにおいて学習者状態ごとにフィードバックをうまくコントロールすれ
ば、学習効果向上を期待できる可能性があることが示唆された
-
リンク
根本淳子・鈴木克明(2010.9) 「オンライン大学院による実践演習科目の改善とデザイン原則」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集63-66
<あらまし
> 本発表
ではデ
ザインベース
研究アプローチに
基づいてどのようにより
良い実践
をつく
り,知見
を蓄積
していくかの
過程
と考察
を行う.デザインベース
研究
とは
実際
の文脈
において
複雑
な
問題
を解決
することに
焦点
を当て,その
場に適したデザイン
原理
を活用
し改善
を行うことで
,その
教
育実践
の知見
をプロセスやモデル
などとしてまとめ
提案
するものである
.今回
は熊本大学大学院教授
システム
学専攻
博士前期課程
の必修科目
である
演習科目
「
ラーニング
実践演習
・
」を,ストーリ
ーを
活用
した
文脈
と学習
リソースを
利用
した
教育
アプローチ
を採用
し,デザインベース
研究
に沿って
改善
を行った
.ストーリー
採用
前と採用後
の比較
では
,アンケート
結果
の一部
に向上
が見られたが
,
ルーブリックで
比較
した
学習成果
には
差はみられなかった
.以上
の経験
に基づいて
共同学習環境
につ
いてのデザイン
原則
を提案
した
.
<キーワード
>
授業設計
,授業実践
,研究方法論
,デザインべース
研究
-
リンク
宮崎誠・中野裕司・喜多敏博・小山田誠・根本淳子・松葉龍一・鈴木克明(2010.9) 「Sakai OSPに基づくeポートフォリオシステムの開発―独自開発による学習成果物取得自動化の実現―」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集967-968
<あらまし>
熊本大学大学院教授システム学専攻の大学院
GP
の取り組みのひとつとし
て,
Sakai OSP
をもと
にeポートフォリオシステムを開発した.本システムでは,
Blackboard Learning System CE6.0
上の学習成果を専攻コンピテンシーに基づき
OSP
上
に自動的に整理・蓄積するとともに,最終試験等に活用可能なショーケース機能を実現し
た.設計及び実装方法に関して
国際連携を含めて
紹介する.
<キーワード>
e
ラーニング
LMS
システム連携
オープンソース
コンピテンシー
-
リンク
高橋暁子・喜多敏博・中野裕司・鈴木克明(2010.9) 「課題分析図作成支援ツール“Learner’ s Controlling Map Editor”へのMoodle新規コース作成支援機能の追加」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集953-954
<
あらまし>
筆者らはこれまでに自己主導的学習を支援する目的で,課題分析図から学習項目の
選択ができる
e
ラーニングシステムの開発を行ってきた.本研究では,
課題分析図作成支援ツール
“
Learner
’
s Controlling Map Editor
”に
Moodle
における新規コース作成
支援
機能を追加した.
ヘル
プ画面に,インストラクショナルデザインにおける学習目標明確化の
3
つの観点の解説と記述例を
加
え
,
Moodle
のコース
の質保証に寄与することを狙った
.
<
キーワード>
LMS
,
Moodle
,
課題分析図,
インストラクショナルデザイ
-
リンク
西本彰文・久保田真一郎(2010.9) 「eラーニング質保証レイヤーモデルを用いた授業分析・設計支援ツールの設計」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集901-902
<あらまし>
現在の組織的な
FD
は,必ずしも大学教員の自主的・主体的な
FD
活動の促進を支援
する体制にはなっていない.そこで,我々は個々の教員が自身の講義を分析し,設計することを支援
するツールを開発し,その結果,教員の活動をサポートし,授業改善活動につながることをねらいと
している.この支援ツール開発
には「
e
ラーニング質保証レイヤーモデル」を利用し,インストラクシ
ョナルデザインに基づいた支援ツール開発を目指す.本報告では,教員個々を支援するツールの機能
についてレイヤーモデルの視点から検討を行う.
<キーワード>
FD
,
e
ラーニング質保証レイヤーモデル,インストラクショナルデザイ
-
リンク
加藤泰久・鈴木克明(2010.9) 「学習環境再設計のためのフロー理論学習教材の作成」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集685-686
<あらまし>
近年,
Csikszentmihalyi
が提唱した「フロー」に関する研究が盛んに行われ,教育
分野においても,研究の広がりをみせつつある.本稿では,フロー理論を活用して
,
学習意欲を向上
させるための学習環境の再設計を行うために
,
フロー理論についての知識が少ない学習者(教授者・
教材設計者等
)
に対し
て,
フロー理論を学ぶ入門教材の実例を提案
し,
学習環境再設計のヒントに活
用できる知識を得ることを目指す.また,今後の課題等について議論を行う.
<キーワード>
フロー理論,学習環境,教材開発,教材評
-
リンク
早川勝夫・根本淳子・合田美子・喜多敏博・鈴木克明(2010.9) 「メタ認知向上を目指した成人実践学習モデルの検証」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集641-642
<
あらまし
>
未経験者同士が協調学習と学習モニタリングの中で,構造を理解,他者観察力の向上,メタ認知の
向上というプロセスを踏むことが成長速度に影響し,熟達過程を加速し,成長速度が向上する学習モデル(実践
学習モデル:
The Model for Leaning
in
Practice
)
を提案
し
⁽¹⁾
⁽²⁾
成果を検証⁽
3
⁾した
.
本報告
では
,
モデルの
概
説
,
および
,
一企業
で
の新入社員教育での実践結果を基に学習モデルの各プロセスと学習成果との関連性に
つき
紹介
する
.
<キーワード>
学習モデル,メタ認知,学習モニタリング,学習環境,熟達化
-
リンク
鈴木克明・根本淳子・合田美子・コザルカティファニー(2010.9) 「インストラクショナルデザイン専門家職能に関する調査」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集625-626
<あらまし>
ibstpi
®
は、インストラクショナルデザイン職能標準(
2001
版)を
改訂するために
Web
調査を実施した。日本語版への有効回答
65
件を英語版への
有効回答
601
件とを比較した結果、
22
の職能と
105
のパフォーマンス記述に対
する日本語版回答者の重要度評価得点は全体的に低いものの英語版での評価と
比較的類似した傾向を示した。
<キーワード>
ibstpi
®
,インストラクショナルデザイン,職能,調査
-
リンク
植田清一・北村士朗・中野裕司・鈴木克明(2010.9) 「OJTにおいてリフレクションを支援するマイクロブログの設計―若手ITエンジニアを育成する支援ツールの検討―」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集623-624
<あらまし> 筆者らは若手 IT エンジニアの業務を通じた学びの中でリフレクションを支援
するマイクロブログを設計・開発している.本稿では設計の準備としてユーザーのニーズを把
握するため,開発対象となるマイクロブログの画面イメージ及びシステムイメージ,機能一覧
のユーザレビューを受けた結果を報告する.
<キーワード>
経験学習モデル リフレクション
OJT
マイクロブログ 人材育
-
リンク
甲斐晶子・根本淳子・松葉龍一・鈴木克明(2010.9) 「自立学習能力を伸ばす日本語eラーニング教材推薦手法の試案」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集615-616
<あらまし>
本研究では
従来の自己制御学習における問題点をふまえ
,
効果
的に学べるよう学
習制御をしつつも
,
自己効力感が体験できる
日本語学習者向け
学習メニュー
推薦
方法を
試案した
.
学
習者の行動履歴や属性から興味を持ちそうな
言語機能や言語接触場面を推薦し都度学習目標を選択さ
せ
,
関心のある分野で成功体験を重ねさせることで
,
学習者の
意欲および自信を高め
,
メタ認知スト
ラテジーの確立を支援し得ることが予想される
.
<キーワード>
自律学習,自己制御学習,学習制御,自己効力感,日本語教
-
リンク
久保田真一郎・杉谷賢一・入口紀男・喜多敏博・北村士朗・武藏泰雄・松葉龍一・永井孝幸・右田雅裕・中野裕司(2010.9) 「公開型自己モニタリングを利用したオンライン講義の実践」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集791-792
<あらまし>
2010
年度より学部
2
年生以上を対象に
情報関係科目を開講した.この科目では
IT
パスポート試験のストラテジ系分野とマネジメント系分野を背景として
IT
人材に必要な知識ついて学
ぶ.その学習方法のほとんどをオンラインで行い,月に
1
回のペースで対面形式講義を行った.対面
形式講義では,学習方法について考えさせ,自分自身の
オンライン学習方法の効率を検討させるモニ
タリングを行った.その実践について報告する.
<キーワード>
授業実践,
Web
利用,学習スキル,情報教育,
e
ラーニング
-
リンク
朴恵一・喜多敏博・根本淳子・鈴木克明(2010.9) 「ゴールベースシナリオ(GBS)理論に基づく情報活用力育成教育の実践と評価」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集469-470
<あらまし>
インストラクショナルデザイン理論の一つであるゴールベースシナリオ(
GBS
)
理論に基づく情報活用力育成
教材
の
開発お
よ
び
授業
実践
を
行
い
、
学生
アンケート
等
に
よ
って
その効果
を検証した.
その結果,情報活用力の土台となるワープロや表計算ソフト等の操作スキルの向上が認
められ,それらのスキルを活用し,一つの成果物を作成する力が身に付い
たと感じた学生が多数に上
ることが確認された.また,
学習意欲や学習態度等において肯定的な結果が示された.
<キーワード>
情報教育,インストラクショナルデザイン,ゴールベースシナリオ理論,教育
-
リンク
北村隆始・西嶋克基・星野早苗・根本淳子・喜多敏博・鈴木克明(2010.9) 「看護指導者養成コースの問題点と実施に向けた小集団評価」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集443-444
個別
のスキル
研修
や座学研修
が多い看護教育
において
受講者
が実践的
に学習
でき
,
実際
に研修
カリキュラム
を提供
できるようになることを
目的
として
2008年度
より
静脈注射
における
指
導者
のコース
を開催
した
.昨年度
はさらに
医療現場
との
融合
を図るよう
統合的
カリキュラム
である
ス
トーリー
中心型
カリキュラム
(以下
SCC)を採用
した
.本年度
の報告
では
,SCCでの
実地評価
を終え,カ
リキュラム
の改善
を行い,その
提供
を前に再度形成的評価
(小集団評価
)を行った
.さらに
2009 年度
と 2010 年度
に実施
した
小集団評価
の比較結果
と改善事項
を明らかにした
.最後
に,総括評価実施
に向
けた
内容
についてまとめを
加えた
.
<キーワード
>
ストーリー
中心型
カリキュラム
・
・形成的評価
・協調学習
・看護教育
-
吉田明恵・根本淳子・喜多敏博・鈴木克明(2010.9) 「インターネット型大学院におけるオンラインオリエンテーションの改善提案―学習者の立場から―」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集417-418
詳細はありません。
-
リンク
合田美子・山田政寛・松田岳士・加藤浩・齋藤裕・宮川裕之(2010.9) 「eラーニングにおける自己調整学習の4要因」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集407-408
<あらまし>
本研究では
,
e
ラーニングにおける自己調整学習を促進するための学習支援を行うた
めに
学習者分類
することを目的としている。そのために
,
質問紙を開発し
,
学習者の行動を予測する
ための要因を
抽出
した。
質問紙項目
は
,
Wolter, Pintric
h, & Karabenic
(
2003
)
など
を参考に
e
ラー
ニングに関連する
83
項目を精選し
た。大学で提供する
e
ラーニング科目
の受講生(
8
5
7
名
)
からデー
タを収集した。因子分析の結果
,
40
項目を含む
4
因子
を抽出し
,
それぞれに
①情緒的方略
,
②
認知的
方略
,
③援助要請
,
④自己独立性と
名付けた。信頼性については
,
第
4
因子のみが
0.781
であったが
,
それ以外は
0.8
以上であった。
<キーワード>
学習支援
自己調整学習
e
ラーニング
高等教育
-
リンク
柴田喜幸・鈴木克明(2010.9) 「eラーニングにおけるストーリー型教材の構成要素分析」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集363-364
<あらまし> eラーニングに寄せられる期待の1つに教材の魅力があるとされている.その1つ
の手法として,「ストーリー型教材」という形態があるが,その定義は定かでなくまた類型も複数存在
する.本発表では,「ストーリー型」と呼ばれている既存のeラーニングコースの構成要素を抽出し,
類型化する.これを通じ教材開発者が効果・効率・魅力的にストーリー型教材を開発する一助とする.
<キーワード>
教材開発,学習コンテンツ,インストラクショナルデザイン,遠隔教育・
-
中嶌康二・中野裕司・大森不二雄・鈴木克明(2010.9) 「eラーニング支援組織によるIDに基づく教材開発と運用の試み―情報リテラシー学習eラーニングの事例―」日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集289-290
<あ
らまし>
昨今学生に求められる情報活用能力を涵養するための機会創出を主旨として,学習
者の多様な学習スタイルを許容し得る
e
ラーニングの形態で教材を設計・開発した.開発に当たっ
ては
e
ラーニング支援部局が主導し,教育の効果・効率・魅力を高める
ID
(インストラクショナル・
デザイン)の諸理論・モデルを参照して,学習効果の最大化を計っている.同時に,将来的な他科
目への展開を意識し,費用をかけない,簡素な仕組みを目指した.本稿では,教材の開発から運用
までの様子を報告する.
<キ
ーワード>
支援組織,情報リテラシー,
e
ラーニング,インストラクショナル・デザイン,
教材開発,
LMS (Learning Management System
-
リンク
米山あかね・根本淳子・遠藤孝治・久保田真一郎・鈴木克明(2010.9) 『「授業設計書」フォーム活用手法に提案―既存ツールの効果的活用とスタッフのスキル育成を目指して―』日本教育工学会第26回全国大会(金城学院大学)発表論文集285-286
詳細はありません。
-
リンク
朴恵一・喜多敏博・根本淳子・鈴木克明(2010.8) 「ゴールベースシナリオ(GBS)理論に基づく情報活用力育成教育の実践と効果」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集 447-448
近年、多様な情報を適切に使い活用できる人材育成の必要性が高まっており、大学の情報教育においても、情報活用力育成のための効果的・効率的・魅力的な指導法の開発が課題となっている。本稿では、新たな指導法の開発に向けて、インストラクショナルデザイン理論の一つであるゴールベースドシナリオ(GBS)理論に基づく情報活用力育成教材の設計・開発を行い、授業実践(大学1年生約500名対象、計7回の授業)を通じて、その効果を検証した。その結果、学生の学習意欲や学習態度、学習効果において肯定的な結果が得られた。一方、教員の違いによって、学生の授業評価に差異が生じるなど、授業運用面での課題も明らかになった。
キーワード:情報教育、ゴールベースドシナリオ(GBS)理論、授業実践
-
リンク
北村隆始・田中光子・星野早苗・根本淳子・渡邊あや・喜多敏博・鈴木克明(2010.8) 「SNS型ストーリー中心型カリキュラムの実践検証―インジェクショントレーナー養成コース―」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論 文集413-414
実務家育成研修において、実践的な教育を目指すためには、実務が容易に想像できる理論に基づいた教育カリキュラムが求められる。報告では静脈注射の看護指導者向けインジェクショントレーナー養成コース(以下トレーナー養成コース)をもとに受講者における実践的な省察を目標とし、ゴールベースシナリオ理論に基づくストーリー中心型カリキュラム(以下SCC)を実施した。実施後アンケート及び受講者報告書を分析した結果、アンケートからは、満足度や必要性で高い結果を得ることができた。また報告書からは、習得した内容をもとに自院で研修実施の意欲の記述を確認できた。最後に報告書をSNS上で公開したことにより、SCCに直接参加できなかった受講者にも気づきを与えている事が示唆された。今後は積極的なSNS上でのグループ学習やSCC必須化えの策を練り改善を図りたい。
キーワード:SNN、GBS理論、ストーリー中心型カリキュラム、協調学習、看護教育
-
リンク
鈴木克明・根本淳子・合田美子(2010.8) 「我が国におけるARCSモデルを巡る研究動向」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集99-100
ケラーのARCSモデルを取り上げた我が国の活動動向を報告する。CiNiiのキーワード検索で抽出した34件の研究報告を鈴木(1995)が提案する5つの分類にあてはめたところ、記述的研究と処方的研究が分析的研究や評価研究よりも多いことが分かった。5分類のうち、ARCSモデルを学習内容として扱う研究はなかった。多様な研究が継続して行われてきた背景や今後の方向性を考察した。
キーワード:インストラクショナルデザイン、ARCSモデル、動機づけ、研究動向
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根本淳子・鈴木克明(2010.8) 『オンラインでの学びを準備するオンライン・オリエンテーションの分析―「学習者個人に関わる要因」4要素を用いて―』教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集95-97
本発表では、オンライン・オリエンテーション向けデザインガイドを提案することを目指し、オンライン大学院で学ぶ学習者向けに実施してきたオリエンテーション科目の克小津を、先行研究を踏まえながら「学習者個人に関わる要因」4要素を用いて整理した。学習者が入学してすぐに学習に集中できる環境を提供するために必要な要素を本事例の力点として確認することができた。
キーワード:学習設計、オリエンテーション、オンライン大学院、個人要因、学習支援
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八木秀文・鈴木克明(2010.8) 「製造工場における若手従業員の教育支援策―適応的熟達度を目指した第一歩―」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集439-440
製造工場での技術伝承における新人教育用に考案した師弟間二重評価システムによる実践
に続き、一人前となった若手
作業員
を効果・効率的に熟達者へ成長させるための実践を開始した。熟達
化
しなかった作業員のもつ作業習慣の特徴を仮説として提示するとともに、その作業習慣を身に付けさ
せないためのチェックシートを導入することによって熟達化を促すことを狙う。
キーワード:
認知的徒弟制,技術伝承,
教育評価
,適応的熟達化,熟達化理論
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仲林清(2010.8) 『「情報と職業」におけるビデオアンケートを活用した授業実践』教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集389-390
教科「情報」の教員免許取得のための必須科目である「情報と職業」では、情報処理技術の社会における意義や、情報処理技術を適用する上での問題解決力の重要性などを学習する必要がある。講義型の授業において、これらの主題に関心を持たせて継続的な学習の動機付けを図るために、ビデオとアンケートシステムを組み合わせた授業設計を行い、学習者の学習意欲、理解度などの面で、目的に沿った学習効果が得られたことが確認できた。
キーワード:情報教育、学習の動機付け、既有知識の活用
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中野裕司・賈雲鵬・Muhammad Wannous・永井孝幸・喜多敏博(2010.8) 「数式の処理と表示のマッシュアップを実現するMaxima活用システムの開発」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集381-382
オープンソースの数式処理ソフトウェアとしてよく知られている
Maxima
をクロスドメインから利用可能な
Web
アプリケーションを構築し、
LMS
上やローカルなファイルとしてのコンテンツからも数式の処理や表示を可能にするシステム
を開発している。本システムを用いることで、eラーニングコンテンツ中で、微積分や展開等数式処理を動的に活用できるだ
けでなく、
MathML
による数式表示や、プロット
API
との組み合わせで、グラフ表示も可能となる。クライアントのみでマッシ
ュアップを実現するための
JSONP
、
jQuery
、プロットのための
FLOT
、
HTML5
等の技術を組み合わせることで実装を行
っているため、コンテンツ側は
JavaScript
のみで実装可能である。
キーワード:
数式処理
, Maxima,
マッシュアップ
, Flot, HTML5, Canvas,
クロスドメイン
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多賀万里子・阪井和男・鈴木克明(2010.8) 「論理思考力を向上させるための補助教材の改善と学習者の行動変化を確認するためのアンケートの作成―法学部初年次における実験的試み―」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集329-330
明治大学法学部では1年を対象とした科目「教養基礎演習」にて日本語論理トレーニングを実施している。2009年度後期に提供した「初心者向け論理トレーニング補助教材」が論理思考力の向上に一定の効果があることの検証は実施済みである。2010年度前期は2009年度後期の形成的評価をもとに授業方略と補助教材をガニエの9教授事象を参考に改善を行った。今回、改善した授業方略と補助教材、履修者の施工及び行動変化を確認するアンケート作成について報告する。
キーワード:論理思考力、学部初年次教育、9教授事象、協働学習、学習評価
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久保田真一郎・杉谷賢一(2010.8) 「eポートフォリオシステムMaharaの画像閲覧プラグインAlbumboxの開発」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集295-296
あらまし
近年,学習成果物が電子化されたこともあり,その蓄積,評価を目的とする
e
ポートフォリオの研究が
盛んに行われている.われわれの研究室では,オープンソース
e
ポートフォリオシステム
mahara
を利用し,研
究指導を行っており,学習スキルの向上および研究過程の成果物の蓄積を目的に運用している.本報告では,研
究過程における実験で生成される多数の写真画像ファイルを閲覧できる機能を追加するための
e
ポートフォリオ
システム
mahara
のプラグイン開発について報告する.
キーワード
e
ポートフォリオ,プラグイン開発
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宮崎誠・喜多敏博・中野裕司・大森不二雄・鈴木克明(2010.8) 「SakaiにおけるWebサービスによる連携機能の現状」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集261-262
近年,
Google
に代表されるようなブラウザ上で利用できる
Web
アプリケーションによるサ
ービスがたくさん登場し,インターネットさえつながれば,どこでも,どの
PC
でも同じ環境でアプ
リケーションが使えるようになった.また,公開された
Web
サービス
API
を利用し,別のシステムま
たはアプリケーションから必要な機能を活用した,マッシュアップといった利用も可能である.
SNS
や
Twitter
を教育に利用する試みも多数報告され,
Sakai
から
Twitter
や
Google Docs
を活用する機能も
実装が進んでいる.本報告では,開発中の
Sakai
バージョン
3
を含め調査し,
Web
サービスを利用し
た外部システムの活用について考察する
.
キーワード:学習管理システム
,
e
ポートフォリオ,マッシュアップ
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宮原俊之・鈴木克明(2010.8) 「高等教育機関における立場の異なる学習者とeラーニングを活用した教育活動を支える組織支援体制について」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集229-230
eラーニングは、制作・運用において組織的な支援体制を構築することで少なくとも対面授業と同等の学習効果を得ることは可能である。ただし、学習者の立場によって、組織支援体制を柔軟に変化させる必要がある。本論文では、学習者が学生と社会人の場合において、大学eラーニングマネジメントモデルを活用し実施したeラーニング授業の実証検証から分析する。
キーワード:eラーニング、教育支援、高等教育
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柴田喜幸・鈴木克明(2010.8) 「ストーリーテリングの構造に関する比較研究」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集215-216
教材にスト―リ―を用いることは珍しくないが、その作成はこれまで各教育者やストーリーライターのセンスや感性に委ねられてきた。その結果、作成プロセスは効率的ではなく、また、品質にも大きなばらつきがあった。一方でハリウッドを中心に、映画制作の世界ではストーリーテリングの構造化・システム化が進んでいる。中でも「ロット」と呼ばれる構成要素の種類・順番に焦点を当てた先行研究が複数あり、その治験をもってストーリー型教材の作成を行えば、やみくもに「センスや感性」に依存するよりも効果・効率・魅力の向上が期待される。本稿ではその先行研究の比較および教材開発への転移の可能性を考察し発表する。
キーワード:ストーリー、教材開発、eラーニング
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加藤泰久・鈴木克明(2010.8) 「学習環境に対するフロー理論の適合度チェックリストの提案について」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集149-150
近年、Csikszentmihalyiが提唱した「フロー」に関する研究が盛んに行われ、様々な分野の論文で広く引用されている。教育分野においても、体育教育等を中心に研究の広がりをみせつつある。本稿では、教授者及び教授設計者・開発者を対象とした、学習環境や教材の再設計のための、フロー理論適合度チェックリストについて提案する。このチェックリストを利用することで、学習環境がどの程度フロー理論と適合しているかを自己診断し、改善点を見いだすためのきっかけを得ることが可能となる。また。フロー理論に関する知識の少ない利用者から経験者まで、様々な利用者に対応可能な、チェックリストを含む、フロー理論や学習環境改善の成功体験の蓄積・共有などを統合したシステムの提案についても述べる。
キーワード:フロー理論、チェックリスト、学習環境
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麻生和彦・松葉龍一・鈴木克明・中野裕司(2010.8) 「黒板講義の見たいところを受講者が自由に視聴可能な講義ビデオ配信システムの設計と実装の試み」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集141-142
これまで東京大学大学院数理科学研究所ではビデオアーカイブスプロジェクトとして10年以上に渡り黒板を利用した数学講義のビデオを収録しインターネット上で配信してきた。しかし、ビデオカメラの解像度が足りないため黒板の文字が見え辛いことや、配信されている映像のカメラワークが1つのパワーんに限られるため見たい部分を受講者が自由に視聴できないことより、講義ビデオを単に流すだけでは教育効果を評価する以前に、初学者にとって長時間の視聴も厳しい映像となりがちである。そこで講義ビデオをeラーニング教材として活用できるようにするために、解像度とカメラワークの問題を解決する手段として受講者が自分の思考ペースや理解度に合わせて黒板の見たいところを自由に選択や拡大・縮小できるインターフェースを持つ講義ビデオ配信システムの設計をした。設計および、現在実装中システムの開発手法や問題点に関して報告する。
キーワード:ビデオ配信、黒板、数学講義、eラーニング
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高橋暁子・喜多敏博・中野裕司・鈴木克明(2010.8) 「課題分析図に基づくMoodle用の事前・事後テストモジュールの開発」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集49-50
本研究では、なるべく少ない問題数で未修得の学習内容をおおまかに把握することを目的とし、課題分析図に基づくMoodle用の事前・事後テストモジュールを開発した。Moodleの小テストモジュールを改良し、学習者にとっては学習の効率化を狙った。
キーワード:インストラクショナルデザイン、学習課題分析、事前・事後テスト
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【2010年度研究奨励賞受賞】合田美子・畑耕治郎(2010.8) 「eラーニングの完了率および満足度における学習スタイルの影響」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集25-26
本研究の目的は、非同期分散型eラーニングコースにおける学習者の学習スタイルと、完了率および満足度の関係を明らかにすることである。全学習をeラーニングで配信している4科目を受講している合計328名を研究対象とした。学習スタイルは、Felderの質問しを使用し、4領域(活動と内省、知性と直観、視覚と言語、順序と全体)から分類を行った。完了率は、15階の授業の内、予め設定されていた期間内に完了した率とした。満足度は、学期終了後にコース全体に対する満足度を4件法アンケート項目で回答してもらった。すべてのデータが揃っている238名のデータを分析に使用した。完了率と満足度を従属変数としたMANOVAで、活動的と内省的(Lambda-.951,F(2,22l)-5.747,p-.004)と4領域の相互作用(Lambda-.962,F(2,22l)-4.372,p-.0.14)において統計的に有意となった。完了率との関係を見ると、「活動的と内省的」が有意であった(MD--9.067,p-.001)。満足度では、「視覚的と言語的」において有意(MD--.248,p-.019)であった。結果から、学習スタイルがアクティブタイプの学生は期日を守って学習を完了させる傾向にあり、満足度は視覚タイプの学生が優位に高い傾向にあると示唆された。本研究の意義と位置づけを、学習者個人のスタイルに合わせた効率的なeラーニングを設計し提供するための基礎調査と考える。
キーワード:eラーニング、学習スタイル、完了率、満足度
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仲道雅輝・佐藤慎一・喜多敏博・中野裕司・大森不二雄・鈴木克明(2010.8) 「全学的にe-learning 普及推進する仕掛けの提案―日本福祉大学を事例として―」教育システム情報学会第35回全国大会(北海道大学)発表論文集23-24
全学的e-learning推進の取り組みの普及課程を考察する。日本福祉大学では、e-learningを普及させ、ICTを活用した教育展開を拡充すべく、いくつかの段階を経て、推進を図っている。科目ガイダンスのオンデマンド映像をFD活動への展開に成功した。学生は授業の途中棄権人数の提言の形となって現れ、教員へは、全専任教員がe-learning制作に関わることで、e-learning制作に対する不安や負担感の減少につながり、理解を示す教員を増やすことができた。そこで、さらにe-learningを推進するため、学習支援システムを教員自らが使いこなし、活用できるようにすることで、よりICTを活用した教授方略や教育展開を広げていくことにつなげたい。
そのために、全学的にe-learningを推進するためには、どのように推進すればよいか等の必要なポイントをまとめる。そして、e-learningに対する理解を示す教員が増えたところで、さらに大学全体へe-learning普及推進を行うための仕掛けについて、実際に日本福祉大学で試行し、その成果を報告する。
キーワード:高等教育、e-learning、FD、ICT活用能力、普及課程
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鈴木克明(2010.7)「ARCSモデルからARCS-Vモデルへの拡張」第17回日本教育メディア学会年次大会(熊本市国際交流会館)発表論文集115-116
あらまし:
ARCS
モデルが
ARCS-V
モデルとして拡張され、動機づけ設計の第一原理としてま
とめられた。ケラーの近著(
Keller, 2010
)では、その背景となるマクロモデルに大幅な修正が
加わり、新たに、意欲(
M
)と意志(
V
)にパフォーマンス(
P
)を加えて
MVP
マクロモデルと
なったことが示された。一方で、
ARCS
モデルに見られるような方略集が、新たに加えられた
意志に用意されているわけではなく、また、学習意欲のデザインに関するシステム的なプロセ
スモデルに変化は見られない。
キーワード: ARCSモデル,ARCS-Vモデル,意欲,意志,第一原理,MVPマクロモデル
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八木秀文・喜多敏博・合田美子・鈴木克明(2010.7)「電子掲示板による協調学習での閲覧行動調査」第17回日本教育メディア学会年次大会(熊本市国際交流会館)発表論文集75-76
要約:
電子掲示板を利用した協調学習における他者発言閲覧に関する調査を行った。他者発言を多く読
む人とあまり読まない人とに二分したところ、他者発言に対する捉え方も異なることが読み取れた。また、
学習時に教員のコメントを欲していた学生が多く、教員にファシリテーターとしての役割も期待してい
るようである。多くが教員による閲覧推奨スレッド・コメントの指定があればそれを読むとしており、こ
れによってあまり他者発言を読まない人の学習機会の逸失防止が期待される。
キーワード:
協調学習,
CSCL
,電子掲示板,
BBS
,閲覧行動
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高橋 暁子・喜多 敏博・中野 裕司・鈴木 克明(2010.7)「Moodleにおける課題分析図に基づく事前・事後テストモジュールの設計」第17回日本教育メディア学会年次大会(熊本市国際交流会館)発表論文集85-86
要約:
本研究では,課題分析図に基づく事前・事後テストモジュールを
Moodle
で実装す
るための設計を行った.課題分析図の構造データを利用してテスト問題の出題順を工夫
することで,学習者の習熟度評価を効率的に行えるようにした
.
キーワード
:
インストラクショナルデザイン
,
学習課題分析
,
事前・事後テスト
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青木太郎・根本淳子・鈴木克明(2010.7)「モバイル端末の動画解像度が運動技能の評価に与える影響」第17回日本教育メディア学会年次大会(熊本市国際交流会館)発表論文集35-38
モバイル端末の動画撮影機能が運動技能の評価に使えるかどうかを調査した。武道の基本の型の映像をその武道
の上級者に観察してもらった。その際に解像度に注目し、同じ画像を解像度を変えて閲覧すると観察結果が異なるかど
うかを調べた。動画には故意にエラー動作を混入させ、エラーのあるなしを正確に見分けられるかどうかを調べること
により客観性を確保した。解像度の高低と観察の間にどの程度の相関関係があるのかを探り、これによって遠隔地で運
動技能の指導の可能性を広げようとした。その結果、市販の携帯端末の動画撮影機能は、320*240 以上の解像度を使っ
た場合、運動技能の評価に利用できる可能性があることが示唆された。
キーワード:eラーニング、運動技能、動画解像度、携帯端末、武道