ヒゲ講師は、8月20-22日香川大学にいた。教育システム情報学会の第29回全国大会が開催された。大会初日にeラーニング技術特別委員会(委員長:小松秀圀副会長)主催のシンポジウムに例によって、コーディネータとして登壇した。また、関係者3名が研究発表した(例によって、ヒゲ講師は発表せずに、連名発表者)。この際だから、というわけで、1日早く高松入りして、四国を牛耳る電力会社の教育部門で働くO氏(eLF2003修了者)を訪ね、心地よい酒に酔いしれた(注:しっかりインタビューはした。その結果は、eLF続編で活かされる予定)。四国出張も滑り出し順調というわけで、初めてこの学会の全国大会に「まじめに」参加した。(注:昨年も同じようなシンポジウムが開催され、同じようにコーディネータで参加したが、その夜にヒゲ講師は当地を離れ、全国大会にまじめに出席したのは今年が初めてであった)。結果は、うーん、ちょっと待ってよ、だった。
うーん、ちょっと待ってよ、というのは、何か、といえば、学会発表の分かりにくさ、発表者のやる気のなさ(ヒゲ講師がそう感じただけかもしれない)、質疑応答の鋭くなさ。せっかく聞きに来ているんだから、もう少しいろいろ教えてよ、という感じの発表が結構多かった。大学人は発表が下手なのか、たまたま入った部屋が不運だったのか(並行セッションが何部屋もあって、どれを聞きにいくか選ぶのが大変)。
たまたま同じ時期に、同じ学会の学会誌編集委員会から編集後記なるものを頼まれていた(注:ヒゲ講師=編集委員)。ついつい、思ったことを素直に書いてしまった。これが読者の元に届いて、どういった反応が返ってくるのか(あるいは無視されるのか)、原稿を送ってしまったあとで、少し気にしている。人間誰しも敵を作るべきではないし、平穏無事が一番。しかし、ついつい口が滑って(筆が滑って)、余計なことを書いてしまうのです。ヒゲ講師がまだ「若気の至り」の歳だからか、それとも未熟が故か。あまり成熟して八方美人にはなりたくないし。なかなか難しいですね、世の中。
まだ学会誌に掲載されてもいない時期に、読者には先行してお届けします。これもばれたら問題になるかもしれませんが。
気の合う研究仲間で訳して、おまけに丁寧な解説までつけてしまって、さらに「原稿料は要らないから安く出してね」とお願いして出版した「教育工学を始めよう」(北大路書房、2002年)という本がある。研究の品質を上げるためにアメリカ教育工学会が無償でホームページで公開している文章だ。みんなこれを読んでから学会発表しましょうね、とまで筆が滑らなかったことがせめてもの救いかな。
そんなこんなで、ヒゲ講師の夏2004は終わりました。もう少しで後期が始まります。その前に、日本教育工学会全国大会@東工大です。ヒゲ講師は高松と同じ思いを抱くのでしょうか、乞うご期待(日程が許せば、ご自身で確かめてください)。初日の日韓合同セッションコーディネータをはじめ、毎日関係者の発表の連名発表者になります(またか!)。毎日、本ML関係者に出会って、美酒が飲めますように。
(ヒゲ講師記す)
------そのうち某学会誌に掲載予定(それまでは秘密です)-----