暑くなりましたね。熊本の夏は4回目になりますが、慣れません。岩手の涼しいところに7年間も住んでいた身体は暑さに耐えられない弱体化傾向にあり、しかも冷房と外気との行き来はこたえます。思わず酒量が増えてしまう今日この頃です。
夏の皮切りはお台場で開かれるeラーニングワールド&カンファレンス。有料・事前登録制のカンファレンスのスケジュールもWebに公開され(http://www.elw.jp/conference/)、7月31日が申し込み締め切りです。お誘いあわせの上、お越しください。ちなみにヒゲ講師は初日8月5日13:00-16:20
に登壇し、「グリーンブックIII」とIDの美学・芸術的検討の2つを中心に最新動向を紹介します。今年の話題として外せない「グリーンブックIII」は新鋭根本
を中心に据え、2番目はおよそヒゲ講師にふさわしくないタイトルで注目を集める、という作戦に出ました。果たしてその成果は集客数に反映されるでしょうか?
おっと、早く原稿を書かなくっちゃいけませんね。同僚の中野・喜多教授は、3日目のHトラック:高等教育機関におけるオープンソースLMS活用の実践ノウハウを担当。あわせて申し込んでくださいませ。
日本イーラーニングコンソシアムの正会員である熊本大学としては、eラーニングワールドでブースも出します(8月5日ー7日 10:00~17:00)。8月6日(木)16:00-16:45には、展示会場の一角で無料のビジネスセッション「熊本大学大学院教授システム学専攻 eラーニング専門家養成のためのeラーニングによる大学院」を開催。要するに受験希望者を獲得する広報活動ですね。今年も多くの人に私どもの存在を知ってもらい、入学を希望したいと思ってもらえると嬉しいです。側面からのサポートもどうぞよろしくお願いします。
続いては、教育情報システム学会の全国大会@名古屋大学。ざっと見たところで熊大関係者による発表が22件あります。すでに誰がどの部屋でいつ発表するかのセッション割りが発表されています(http://www.is.nagoya-u.ac.jp/jsise09/program/program0714.pdf)。是非拝聴いただき、暖かい愛に包まれた厳しいご指導をお願いします。普段遠隔地で学ぶ我々は全国大会に集まり、合宿形式で発表練習と振り返りの会を夜遅くまでやっています。こちらは既に原稿は提出しましたが、発表の準備はこれから。ヒゲ講師はここでも「美学・芸術的検討」をテーマに発表をします(決して使い回しではありませんが、関連発表、ということで・・・)。
名古屋が終わると翌週は韓国。日本教育メディア学会と韓国の同類学会が共同で開催する国際集会。会員外でも参加できますよ。一年おきに日本と韓国で開催しています。今年はソウル国立大学での開催。日本からは100人ぐらいの学生・大学院生・教員が行く予定で、みんなへたくそな(失礼)英語を共通語として何とかコミュニケーションをとりあっています。結構楽しい会で毎回参加してます(ヒゲ講師の場合は特に夜の呑ミュニケーションが待ち遠しいです)。
http://ict-education.heteml.jp/icome2009/
9月に入ると日本教育工学会@東京大学(http://www.jset.gr.jp/taikai25/)。
実はこの発表申込+原稿(2ページ)送付〆切が7月23日(木)17:00に迫っていて、てんやわんや。学生諸氏には、次のように励まして発表を奨励しています。
--以下、学生宛メールからの引用--
(0)二年生以上は修士論文へ向けた特別研究IIの成果の一部を発表しましょう。
一年生はこれまでの実践(体験談などで構わない)や調査結果を発表してこれからどうしたら良いかのヒントを皆からもらいましょう。
それどころではない、という声も聞こえてきそうですが、まぁそう言わずに、一度、真剣に「私もやってみよう」という可能性を考えてみてください。全国大会にあわせて恒例の熊大ナイト拡大版(という名前のプレゼン練習+省察合宿)を開催します。全国大会は見るだけよりも自分の発表があると100倍楽しめます。
「こんなねたでどう?」という相談に応じます。
原稿の添削指導も発表練習の指導もさせてもらいます。
失敗からも多くが学べます。是非チャレンジください。
--ここまでが5月時点でのお誘いメール。ここからは最近出したダメ押しメール--
(1)学会発表は会員の権利です。学会費を納めて学びの共同体の一員になって、恥をかいて(失敗をして)学びましょう。大きく成長できます。つまり、迷ったら出すことを勧めます。
(2)一般セッションとポスターセッションがあります。小生のお勧めはポスターセッションです。提出する原稿は2ページで同じですが、当日は、10分程度の一般発表に比べて、1時間ほど自分が張り出したポスターの前にいることが義務付けられ、誰も自分の発表に興味を示してくれない危険もあります。しかし、もし誰かお客が来れば、そこでじっくりと自分の研究について説明し、アドバイスをもらうことができます。鈴木がJSET大会企画委員長のときに導入した発表方式なので、希望者が少なくて廃止になるのは見たくない、という理由もあります。
(3)教員は連名者になり、サポートをします。学位論文や各科目での学習内容に関連する発表には原則として担当教員を連名者にしてください。それ以外の(会社等での)業務関連の発表については個別に判断してください。いずれの場合も(そしてとくに教員を連名者にする場合は)、事前に提出原稿を教員に送り、指導(承諾)を受けることをお忘れなく。もちろん「できましたので明日までに見てください」では困る場合もあります(というか、たいがい困ります)。できれば、事前通告し、教員側がスケジュール調整ができるように配慮ください。
(4)発表をする方もしない方も、合宿への参加をお考えください。ポスター発
表者にも発表練習をする機会を作ります。「この人も連れて行って良いですか?」というご要望も遠慮なく(この点は名古屋も同じです)。
--メールからの引用おわり--
こうして暑い夏が瞬く間に過ぎていくことになるわけです。実はその間にJICAのプロジェクトでのミャンマー出張などが入り込んでいたりもしまして・・・。夏の締めくくりは熊本合宿(9月26-27日)。これは本科生のみ対象で、後期開始直前の前半戦最後の節目として参加を勧めている任意行事。結局は皆と会って「わいわいがやがや」やるのが好きなヒゲ講師が、いろいろと年中行事を提案・設立していった結果の忙しさなのです。しかし、一つ一つが貴重な学びの場としてかなりID的に設計されていたりします。美酒に酔いながら、その設計が功を奏するのを眺める(あるいは次回の改善点を見つける)のが、ヒゲ講師の隠れた楽しみだったりするのです。毎回新しい顔に出会い、リピーターが毎回成長する姿を発見することが最高のツマミです。
(ヒゲ講師記す)