トップIDマガジンIDマガジン記事[021-02] 【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(20) ~夏のイベント1つ終わりました~

[021-02] 【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(20) ~夏のイベント1つ終わりました~

ヒゲ講師の今年のeラーニングワールドはとても充実していました。初日はカンファレンスでの登壇。根本淳子助教と臨んだ最初のコマではライゲルースのグリーンブックIIIを紹介しました。数多くの質問をいただき、関心の高さが分かりました。我が国のIDも随分成長したな、と実感しました。たぶん5年前だったら、???で終始した中身でしたが、スルドイ質問が出ただけでもすごさを感じました。この本は是非訳したいですね(その前にケラー教授のARCS本も訳さなければならず、その次に着手、かな?)。

2コマ目は、IDの美学第一原理を紹介しました。これについても様々な質問を頂戴し、嬉しく思いました。IDの最新動向ということで、ヒゲ講師の苦手分野(美的センスゼロを自認しています)なので少し心配しましたが、チャレンジしてよかったと思っています。今後も、新しいところを果敢に攻めて紹介していきますので、乞うご期待。

eラーニングワールドの二日目は、サウジアラビアからのご一行受け入れで長~い一日が始まりました。今年3月に同国で開催された第一回のeラーニング国際会議に招待を受けて、とても楽しい1週間を過ごしてきましたのでその恩返し、ということで、サウジ国内でeラーニングの推進役となっている25名の大学教員のグループに熊本大学の取り組みを紹介して欲しいとのオーダーを受け、「それならばeラーニングワールドの見学も兼ねて、お台場でやりましょう」ということになった次第。eラーニングワールドだったらVIPにも会っていただけるし、熊大のブースも見てもらえるし、熊本大学に来てもうちの学生はいないので好都合。とりあえず、貴国での歓迎ぶりに謝意を示し(エンジョイしているヒゲ講師の写真などを紹介)、バーチャル熊本大学ツアーにお誘いし(単なる10分程度のプレゼン)、そのあと展示会を見てもらいました。「英語を話せる人が展示会に少ない」とかいろいろ文句を言われましたが、砂漠の民AND大学人ですからそれぞれ一家言あるのは想定内。楽しくお帰りいただいたと自負しています。来年も来てくれるかな(来年はお台場がNGならば、阿蘇の大自然でも堪能してもらいましょうかね)。

午後は展示会での無料ビジネスセッションで、eラーニング専門家をeラーニングで育てる大学院の紹介。IDに基づいてやっていると言っている以上、高い期待を裏切れないし、こういうeラーニングを展開すればいいんだ、という見本になるような学習体験にしたい、という思いで緊張感ある毎日を過ごしてます、という趣旨の専攻長のまとめのことばで無事終了。無事というのはとりあえず予定時間内に最後まで終わったという意味においてですが、本当に「無事」だったかどうかは、来年度の入学志望者数で判断される、というのがせちがない世の中です。ブースでの出展も含めて、ROIを確保できるかどうか、毎年のチャレンジは続くのであります。

夜は恒例の屋形船で昼間の緊張を解きほぐし、旧交を温め、また新人を歓迎する対面・一体型・逃亡不可のイベントを挙行しました。東京湾の海の幸と食べきれない天婦羅で美酒を傾け、全員が一言しゃべる中の意外性に酔いしれ、あっという間の二時間でした。無論、それで終わるわけもなく、下船した月島でもんじゃを肴にさらに話題は膨らみ、そのあとも続いたような気もします(しっかり記憶していませんが)。日常が会いたくても会えないインターネット大学院の我慢強い生活ですから、こういう対面の会の盛り上がりは非日常的です。今年もまた、ヒゲ講師は至福の時を過ごしました。呑み過ぎに気をつけて、という周囲の気遣いはありがたいと思っていますが、こういう非日常は別格ですね。多謝。

さてと、明日から名古屋で教育情報システム学会の全国大会です。今年は熊大関係者だけで20件を超える発表があり、発表練習を肴にして名古屋の合宿所での非日常がまた繰り広げられることでしょう。様々な行事を糧として我が同士の結束はまた一層強固なものになり、次の同士を迎え入れる準備をすることになります。

いつの日か、IDマガジン読者諸氏も、熊大の門をたたかれる巡り合わせになりますことを楽しみに。

(ヒゲ講師記す)

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