毎年のことながら2月はあっという間に過ぎていく。もとから2月には28日しかないことに加えて、2つのビッグイベントがあるからだ。まず第一週に行われた修士論文の公開発表会では無事3期生(+α)19名を送り出した。+αは2年より長く修学した末に修了を迎えた2期生数名と、昨年からJICA(国際協力機構)との連携で受け入れを始めた海外からの留学生第一陣の4名が含まれていた。みんな立派に発表と質疑応答を切り抜けて、最終試験へとコマを進めた。それに引き続いて行われた冬合宿@山鹿温泉では、「来年はあのようになれるのだろうか」と不安を感じながら公開発表会を聴講した第4期生を交えて、数少ない直接対面の場に日本らしい文脈をセットし、大いに盛り上がりを見せた。合宿での1年生による研究計画ポスターセッションでは、公開発表を終わったばかりの先輩が早速アドバイス。1年前の自分の姿と重ねて、成長を実感したに違いない。ヒゲ講師は和風正装(いわゆる「浴衣」)で加わり、美酒に心地よく酔っ払った。
あけて第2週は、入学試験。熊本と東京で開催する入試は、毎年その受験人数を知るまではドキドキで、そのあとはどんな人と会えるのかが楽しみなイベント。今年も粒ぞろいの17名(+α)を第5期生として迎え入れることになった。+αはここでは、JICA派遣の留学生2名と博士後期課程の第3期生5名を指す。合格通知とともに所在が知らされて、すでにオンラインでのオリエンテーションが始まっている。元科目等履修生も新たにスタートする新入生も、気持ちを新たに準備段階に入っていることだと思う。4月10日のオリエンテーションガイダンス+専攻学位記授与式には、出る人も入る人も、そしてすでに出ていった人も中にいる人も、みんな揃って顔を合わせ、新しい1年を開始できることを楽しみにしている。
第3週から4週は、合計12泊の長旅。鹿児島(NHK教え方教室)、大阪(科研費プロジェクト会議+オフィスアワー)、東京(恩師来日のお世話+コンサル業務)、神奈川(セミナー講師)、仙台(JSET冬の合宿)、名古屋(GP関連の会議出席)と回って帰るともう3月だ。学生の出入りも多い月だが、ヒゲ講師自身の移動距離も並大抵ではない。3月はゆっくりしよう。半分は海外だけど、それが仕事のペースを緩める一番の手段かもしれない。
(ヒゲ講師記す)