トップIDマガジンIDマガジン記事[136-02]【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(106) :JICAプロジェクト参画の有終の美を飾る

[136-02]【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(106) :JICAプロジェクト参画の有終の美を飾る

ヒゲ講師は、2024年7月23日エチオピアの首都アジスアベバのホテルで講師として登壇した。コロナ禍での中断を経てようやく完了を迎えたJICAプロジェクト「エチオピア国水技術機構(EWTI)研修運営管理能力強化プロジェクト」の普及ワークショップだった。カリキュラム・研修教材開発担当の短期派遣専門家としての役割を振り返り、大成功を収めたプロジェクトの一員であったことの喜びを伝えた。

知らない間にアフリカまで行ってたんですか?4月の米国旅行後の時差ボケに苦しんだと言ってたのに! いいえ、残念ながら日本からの遠隔参加でした・・・。しかも、あらかじめビデオで撮影したPPT画像を上映してもらう形での参加。残念ながら、というべきか、それともありがたくも遠隔参加ができた、というべきかは微妙(やっぱりカウンターパート諸氏に直接会いたかった)。でもZOOMで同期型の遠隔参加は先方のネット環境が心配なのでビデオ撮りして欲しいとの依頼だった。それでも会場では「先生のワークショップに参加した面々は、本当に喜んでいました」との報告を受けた。「トレーナーたちが何名か発表したのですが、先生が教えてくださったことを皆さん自分のモノにしていて、嬉しかった」とのことで、私もとても嬉しかった。今回、実際に現地に赴くのはおそらくスケジュール的に難しかった。遠隔でも同期型だと時差も計算しなければならず、日常業務に支障が出てしまっただろう。コロナ禍で何度か経験したPPTにしゃべりを挿入する簡単な手順で、臨場感を出すために(そして効率化を図るためにも)ワンテークと決めて録画したのは、時間的余裕があった前の週の木曜日。まぁ世の中、とても便利になった、ということですね。

このプロジェクトで最初にアジスアベバに赴いたのは2017年の12月。そのあたりの様子は、2018年1月10日に【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(67) ~正月らしくない正月~で紹介した(https://idportal.gsis.jp/magazine/doc_magazine/109.html)。あれからすでに6年半が経過したのか。どんなことをやっていたか、については、国内学会と国際学会でそれぞれ報告した。あれから合計5回、ドバイ経由のエミレーツでエチオピアまで足しげく通い、思い出深いプロジェクトとなった。コロナ禍で6回目の派遣はキャンセルになったが、その後も国内で支援を続けていたので、長丁場のプロジェクトだった。あぁ、とうとう終わるんだな、と感慨深い記念日となった。

(ヒゲ講師記す)

参考文献
鈴木克明・伊藤拓次郎・北詰秋乃(2018.11)コンピテンシー準拠型研修への変換過程支援ガイドラインの考案:エチオピア国水技術機構におけるJICAプロジェクトを事例に.日本教育メディア学会第25回年次大会(鹿児島大学)発表論文集,116-117
https://idportal.gsis.jp/wp-content/uploads/sites/3/2019/05/jaems2018Suzuki.pdf

Suzuki, K., Ito, T., & Kitazume, A.(2019.7)Output-centered training design: A JICA project at Ethiopian Water Technology Institute.A paper presented at International Conference for Media in Education (ICOME) 2019,China Capital Market Institute,Shenzhen, China (Proceedings of ICOME2019), 236-241
http://idportal.gsis.jp/wp-content/uploads/sites/3/2019/09/Suzuki_ICoME2019_EWTI.pdf

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