2024年の幕開けは、まさかの能登半島地震。災害はいつでも「まさか」のタイミングだが、元旦早々とはエライことになったものだ。220人を超える死者に哀悼の誠をささげたい。災害関連死がこれ以上増えないことを祈るばかりだ。能登半島は昨年12月に福井出張のついでに北陸フリー切符で鉄分補給したばかりの場所。中学生の頃、初めての鉄旅で訪れた輪島まではもはや鉄道では行けなくなった。のと鉄道七尾線の終着(かつて七尾線と能登線が分岐した)穴水駅を訪ねた。駅前にある町立図書館を併設した「さわやか交流館プルート」で地元出身力士遠藤の特別展示を眺めたり、車窓からは遠藤の化粧まわしにデザインされている「ボラ待ちやぐら」も見た。今はどうなっているのだろうか、復旧と復興が進むことを祈念したい。
出身大学の先輩であり教育工学研究の先達である先生の訃報も届いた。享年80歳ということだが、「まだ早い」と感じるのは人生100年時代と言われるためだろうか。会長時代に采配に悩んだときに新潟に相談に出向き、結局ご馳走してもらうことになってしまうような面倒見の良い人だった。対面すると背筋が伸びる気持ちになり、その一方で、困ったときに頼りになる人。そういう人がいなくなるのはとても寂しい。ご冥福をお祈りしたい。訃報と言えば、4C/IDモデルの発案者メリエンボアーも昨年11月に亡くなった。こちらは現役引退直後の出来事だったらしく、昨年3月に行われた最終講義ビデオが残されていた(https://www.youtube.com/watch?v=M3STl3izLJs:演者紹介や挨拶はオランダ語だが、講義は英語)。
今から1年前の2023年1月29日に他界したロジャー・シャンクは享年76歳だった。自分自身が現役のうちに何を残すべきか、改めて考えるきっかけとしたいと思う。合掌。
今年は、これから、どんな出来事が待ち受けているのだろうか。紆余曲折いろいろあるだろうが、一日一日を大切に過ごし、満足するアプトプットが出せる年にしていきたいものだ。V字回復を祈りつつ、多くの皆様と出会い・再会し、一献する機会に恵まれることを願っています。
どうぞご自愛くださいませ。
(ヒゲ講師記す)