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IDマガジン第91号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020年11月16日━━━
<Vol.0091> IDマガジン 第91号
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皆様、いつもIDマガジンのご愛読ありがとうございます。
涼しくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回も、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

今回のコンテンツメニューはこちら↓
《 Contents 》
1. 【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(84) :学習支援のトップ10デザイン原理:メリル・ライゲルース対談@AECT2020
2. 【ブックレビュー】GB4輪読シリーズ:第1章「学習者中心のパラダイム」(チャールズ・M・ライゲルース、ロドニー・D・マイヤーズ、ダバエ・リー)
3. 【報告】第47回まなばナイトレポート「オンラインでのグループワークやWSの実践報告」
4. 【ご案内】第48回まなばナイト12/5(土)「コロナ禍でのLMS対応」と「Learning TechnologyとAI」
5. 【イベント】その他、近々行われるイベントは?
★ 編集後記

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【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(84) :学習支援のトップ10デザイン原理:メリル・ライゲルース対談@AECT2020
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今年のAECTはフロリダ州で開催予定で、久しぶりに恩師たちに再会できるチャンスと楽しみにしていたが、コロナ禍でオンライン開催。自分の発表は日本時間で同じ日の朝5時と夜11時に割り当てられて、結局両方ともお茶を濁した形で終わった。あぁあ、と思っていたら、ビデオ配信が開始された。それならば、ということで物色していたところに、メリルとライゲルースの対談を発見、さっそく視聴した。二人がトップ5のデザイン原理を出し合い、合計10個にして対談する、というもの。以下はその時のメモと雑感であります。

メリルのトップ5
1.例示:これから学ぶスキルの例示を観察すること。TellとShowの両方があるが「事例を見せること」が最も大切
2.応用:新しく獲得した知識やスキルを応用する(Do)。多肢選択問題に答えることではない
3.問題中心:現実世界の全体課題に、難易度を上げながら、足場かけを減らしながら、取り組む
4.活性化:新しく学ぶことの基礎として既有知識のメンタルモデルを活性化する(何を知っているの?)
5.統合:仲間との協働や仲間からの批判で学んだことを共有・省察・弁護する。私を見て!(Watch me!)

メリルは、IDの第一原理でおなじみの巨匠。彼が5つ出すならば、当然、第一原理だよね。ライゲルースもこれに合わせて自分のトップ5を出そう、という話になったに違いない。そう思っていたら、予想は的中。しかし、「いつもとは違う順序で話す」という。順序が違うのは、優先度の高い順に並べた結果だという。もちろん、この順序でインストラクションに組み込むという意味ではない。まず着手するとすれば例示(例示がなけば、まず例を入れろ)、その次は練習(練習がなけば、次に問題を入れろ)、この2つがなければ話にならない。その次が問題中心。問題から入ると(今の教え方を大きく変える必要が生じて)混乱する場合があるので、問題中心よりも例示と練習を優先して示したという。活性化と統合は事例と応用がなければ入れる意味がない(何を活性化・統合しろというのか)、よって優先度は他に比べて低くした。なるほど。

でも、そうだとすれば、これまでのヒゲの解釈は、いささか偏っていたかもしれない。例示と練習が重要な要素であることには同意できるが、それ以前の問題として「何を」例示して、「何を」練習するのか、の「何を」にあたるもの、すなわち現実世界の課題を取り上げることが何をおいても重要だ、と解釈していた。些細なことを取り上げて、例示と練習を重ねても仕方ない、むしろそれは避けるべきだという思いが強すぎたのかもしれない。教育方法よりは教育内容(設定する学習目標)に踏み込みすぎた、余計なお世話だったかもしれない。が、「そんなことを目指して教えて意味があるんでしょうか、現実世界の課題に挑戦させましょうよ」と言って、余計なお世話を焼きたかったのだろう。

もう一つの気づきは、活性化である。教える前にやらせてみることは、学び手の立ち位置を確認してからインストラクションを開始するために不可欠である。いわゆる「人を見て法を説け」で、事前テストや診断テストに相当することを、TOTEモデルに依拠して入れる。長々とした説明を開始する前に据え、現状でできていないことは何かを確認し、残された差分だけ教えることができれば、効率化にもつながる。それが活性化の果たすべき役割であり、この段階でできていることが確認できれば残りの3つは不要で、合格・修了とすべきだ、と解釈していた(たぶん『研修設計マニュアル』あたりからその色が濃く表現されるようになり、書籍にはまだ反映されていないがp37の教授方略表も表現を改めた)。もともと活性化の原理には前提テストレベルのチェックしか入っていない(メリルはガニェに強い影響を受けたとこの日も述べていた、つまり事象3に相当)。しかし、現実世界の問題を冒頭で提示して「やってみなはれ」とけしかけたら「案外できるじゃん」となることは大いに想像できる。それもあって、前提テスト相当から事前テスト相当を含む広範囲の活性化になるべきではないか、と勝手に色を付けて拡張していた。確かにそうだ、と気づいた。

例示については、「Tell meでなくShow me」と表現してきたが、メリルは両方必要だという。例示する際には、枠組みを示しながら「どこの例を示しているのか」を説明(Tell)する方が効果的であることを考えると、確かに両方必要だ。「Tell meだけでなくShow meも」あるいは「Tell meにShow meを伴うことが大切」と言うべきだったかもしれないですね。能書きだけしゃべっているのでは例示になりませんよ、ということを強調したいがためのバイアス入りの表現だったと思うが、Tell meが不要だ、との誤解は避ける必要があったと今更ながら思う。いろんな気づきがあり、これまでに私の好きな方向へ(知ってか知らずか)誘導していたこと、紹介者としての正確さを欠いていた点について、この場を借りてお詫びします。今後も止めるつもりはありませんが・・・(なんたる確信犯!)。IDの第一原理(ヒゲの脚色付き)という表現はして来なかったが、実態はそういうことだった。

ライゲルースのトップ5
1.動機づけ:達成動機(完全習得学習)、親和動機(協調学習)、権力動機(自己主導学習、権限移譲)、関連性(世界貢献+個人的興味)、ARCS
2.課題・プロジェクト:複雑で現実の、学習者が所有する、個人に合わせた、協働的なもの
3.足場かけ:調整(精緻化理論を用いる)、コーチング(学習活動中の助言)、個人指導(学習活動から離した教授)
4.理解に向けて教える:概念モデル、因果モデル、自然プロセスモデル
5.文化:ケアする、興奮する、好奇心をそそられる、他者を助ける

ライゲルースは、ご存じグリーンブックで有名なIDの巨匠。ハーバード大学を卒業してからメリルの薫陶を受けた高弟の代表。とても仲の良い二人である(だからこその対談)。ライゲルースは、メリルの第一原理と別物ではなく再構成したものだと断った上で、上の5つを示した。今、何に着目すべきか、その重要なものを並べたという。4は重要なのに注目されていないから入れたそうだ。なるほど。多くはグリーンブックIIIとIVで語られていたことと符合する、と思った。

ライゲルースは筆頭原理に動機づけを掲げた。動機づけがあればデザインがひどくても学べるというライゲルースの発言を、すかさずメリルは否定。それには反対だ、優秀な人にしか当てはまらない、と声を上げた。メリル曰く、動機づけはデザインの結果でありデザイナーが直接なんとかできる要素ではないからデザイン原理とは位置づけない。私は例示に選ぶ事例を選択するときにARCSモデルなどを参照して動機づけには注意を払っている。しかし、私がやっていることは動機づけの設計ではなく、事例の選択なのだ。私の5原理はデザイナーとして直接できることを列挙したもので、デザインの結果もたらされることを並べたものではない。動機づけはデザインがうまくいったかどうかを確認するための試金石であり、動機づけをデザインすることを優先すべきではない。メリルらしい、と感じた。

ライゲルースにとってはデザインとは青写真を描くこと。昔からそうだった。デザイナーが何をどの順序でするかを扱ったADDIEモデルやDick&Careyモデルは開発工程を示すモデルで青写真を示していないからという理由で、グリーンブックには取り上げなかった。そんなライゲルースにとってデザイン原理とは、デザイナーが何をするか、ではなく、デザインされたもの(青写真)にどんな特徴が入っているか(つまりデザインの結果を示すもの)であることはとても自然に思えた。一方のメリルは新しいインストラクションを考えるとき、あるいは既存のインストラクションを修正しようとするとき、デザイナーはまずどの要素に着目して何を入れるべきかに注目している。これも開発工程ではなく、結局は「入れるべきもの」(青写真)の要素を並べていることであり、ライゲルースとの相違はそんなにない(本人は違う、と言っていたが)。しかし、第一原理の全部を投入することが困難なケースも想定し、まず何を入れようとすべきかという優先順位を大事にしている。それで5原理の提示順を今回は変えたんだな、と思った。

フロアから(チャット欄)の質問で、「脳科学の知見をどのように取り入れるか」と聞かれたとき、メリルは「最新動向に精通していないので答える立場にはない」と明言し、ドリルコールの最新書に書いてある「神話」を読んではどうか、と回答していた。何でも一人でやろうとせずに、専門家同士互いの知見を参照しあう(でも何を参照すべきかはしっかり推薦できる)、さすがメリルですね。そう思ったヒゲは、しっかりこの二人の記念すべき対談を紹介する役目を全うせねば、と感じたのでした。いろいろ手を付けてますが、このあたりがヒゲの中核なので。

この対談の記録が今後、AECTでWeb公開されることになることを願っている。メリルはAECTから出版することになった自身の最新書が今朝手元に届いたと言っていた(Webサイトでは現時点で入手不可)。一方のライゲルースは3冊で終わるとの断言をやぶって4冊目のグリーンブックを出しただけでなく、娘さんと共著で2冊も実践書を書いた。さらにそれだけでなく、学習者中心の理論と開発工程を統合する「Holistic 4D」モデルを提唱した書籍もこの10月に出したようだ。どこまで続くのこの巨匠たち、と思いつつも、どこまでも続いてほしいと願うヒゲがそこにいた。

(ヒゲ講師記す)


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【ブックレビュー】GB4輪読シリーズ:第1章「学習者中心のパラダイム」(チャールズ・M・ライゲルース、ロドニー・D・マイヤーズ、ダバエ・リー)
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本号からインストラクショナルデザインを学ぶ方の必読書である『学習者中心の教育を実現するインストラクショナルデザインの理論とモデル』の輪読を開始します!(※原著の表紙が緑色のシリーズの第4弾なので、通称グリーンブック4といいます。以降では本書を「GB4」と略します)

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ついに、GB4の日本語訳が発刊されました!そして早速、2刷が出るという噂を耳にしました。インストラクショナルデザインの専門書なのに売れているというのはすごい。今回取り上げる第1章は、本書全体の基盤となっている「学習者中心」という考え方について解説しています。最初に読むとその他の章が理解しやすいのではないかと思います(私は興味がある章を読んでから第1章に戻ったので、最初に読めばよかったと後悔しました)。

そもそも学習者中心の教育とは何でしょう。定義としては、「個々の学習者に焦点を当てること」と「学習に焦点を当てること」とを組み合わせた立場(p.9)としています。学習者一人一人の遺伝的多様性、経験、見方、背景、素質、関心、能力、ニーズに配慮することを大切にし、さらに学習がどのように起こるか、効果的な教育実践はどのようなものかについて「入手可能な最良の知識」を使うというスタンスだと理解しました。ちなみに、「学習者中心」と対立するのは「指導者中心」のようです。

本章によると、学習者中心の教育は2つの側面で重要です。一つは個人レベルの側面で、すべての学習者が個々の潜在能力を発揮する支援として、学習者中心の教育が必要だとしています。なぜなら学習者は各自異なる速さで学ぶから。まさに、キャロルの時間モデルです。もう一つは社会レベルの側面で、世の中が情報時代になったためです。複雑な現代社会では、多くの人により高いレベルの教育が必要であり、そのニーズを満たすのは学習者中心の教育のみだと述べられています。ただし、必要人数が限定されていたり、表彰者を選んだりしたいこともあるので、選別(sorting)に焦点を当てるのが適切な場合もあるとし、学習者中心の教育しか認めないというわけではなく、あくまで主流になるべきだとしています。

学習者中心の教育の理論的基盤としては、認知主義、構成主義、人間中心主義が示されています。個人的にすごく腹落ちしたのが、人間中心主義が背景にあるということ。カール・ロジャースの言葉を引用した「その人に何かを直接教えることは不可能であり、むしろ人は他者の学習を促すことしかできない」「したがって、学習は、自己の維持と成長に不可欠なことを学びたいという個人の自然な学習意欲によって動機づけされた自発的(self-initiated)かつ自己調整的(self-regulated)なものでなければならない」という部分が、やる気のない大学教員にインストラクショナルデザインの話をするFD研修はやっぱり不毛だなと私に確信させました(自分の力不足を棚上げ)。それはさておき、学習者中心の教育の先駆者として、デューイの進歩主義教育、モンテッソーリ教育、キャロルとブルームの完全習得学習が示されていました。

また、学習者中心の教育の価値観がいくつか挙げられていますが、一番大切なのは「効率よりも、効果と内発的動機づけを重視」だと思います。効率度外視は現実的ではない気がしますが、優先するのはインストラクションの効果と内発的動機づけですよ、という主張にとても納得です。やはり効果がないと教育を行う意味がないですし、効果だけではなく学ぶ楽しさを大切にしたいと改めて思いました。

さて、最後に学習者中心の教育の5つの普遍的原理(p.16~)を簡単にご紹介します。

1.達成度基盤型のインストラクション
 学習者の進捗は、時間よりも学習進度に基づくべきである
 ⇒詳しくは第2章。第9章、第10章、第11章も関連します。

2.課題中心型のインストラクション
 インストラクションは、真正な課題のパフォーマンスを中心に構成すべきである
 ⇒詳しくは第3章。第6~10章、12章、14章、15章で掘り下げています。

3.個人に合わせたインストラクション
 課題遂行時のインストラクションは、個人に合わせるべきである
 ⇒詳しくは第4章。第6、7、10、14章で実装されています。

4.役割の変化
 教育者・学習者・テクノロジーの役割を転嫁すべきである
 ⇒ほとんどの章で、上記3者の役割について述べられています。
 
5.カリキュラムの変化
 カリキュラムを拡張・再構成すべきである
 ⇒詳しくは第5章。第6、7、14章では製作指向の教育が示されています。

(⇒の部分は私がざっくりまとめてしまいましたが、詳細はぜひ章末の編者注をご参照ください。
ちなみに、すべての章において編者注が尋常ではないボリュームになっているのも本書の特徴です。)

普遍的原理の1~3は、これまでのグリーンブックでも主張されてきたと思いました。4もこれまであったと思いますが(たとえばGB3の第18章・・・あ、IDマガジンでレビューしていない!)、テクノロジーの進歩によってさらに役割の変化が強調された印象です。テクノロジーを使わないと、特に3の個人に合わせたインストラクションの実現は無理でしょう。一方、5のカリキュラム論のたぐいはこれまであまりなかったかなと思いました。

ざっと全体に目を通したものの、きちんと読んでいない章が半分以上あります・・・500ページ近い大書・・・IDマガジンにこれから各章の記事が掲載されることを楽しみにします!

(熊本大学大学院教授システム学専攻 博士2期修了 高橋暁子)

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【報告】第47回まなばナイトレポート「オンラインでのグループワークやWSの実践報告」
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オンラインでの授業や研修・ワークショップなどを行う機会が増えた今、みなさんそれぞれが工夫されていることと思います。今回は、オンラインでの活動をより活発にするためのツールとその活用方法を、大学での授業実践事例を中心にご紹介いただきました。

事例1:西村 恭子さん(10期生・神戸女子大学 非常勤講師:使用ツール「miro」):
神戸女子大学で新入生156名を対象に、Zoom+miroのオンライン授業を実践。入学後キャンパスに足を運ぶ機会のないままオンライン授業に突入した新入生に、仲間との交流をもたらしたホワイトボードツールmiroの活用。ほかにも、何人かの学生をホストに指定して行うグループ活動など、限られた環境の中で最大限に工夫をした授業実践をご紹介いただきました。

-miroのメリット-
・グループ活動全体の様子を教師が1つの画面で把握することが可能
・学生が他のグループの活動状況を確認可能
・グループごとのワークシートを作成する必要がなく準備がラク
・授業終了後の編集がラク

 -miroのデメリット-
 ・説明が英語
 ・スマートフォンでの編集が難しい(スマートフォンではアプリとアカウントも必要)
 ・無料での使用は3枚までのホワイトボード(有料版:$12/月)

事例2:田中 洋一さん(仁愛女子短期大学 教授:使用ツール「Google Jamboard」)
仁愛女子短期大学ではGoogleのG suite for Educationを活用中。Zoomでのオンライン同期型授業でも同じくGoogleの提供するホワイトボードツールJamboardを併用されています。Jamboardの操作方法とともに、しっかりとデザインされた授業活動の中で様々に活用されている様子を紹介してくださいました。新型コロナウイルス拡大前から活用されていて、慌てることなくオンライン授業にシフトすることができたとのことです。

 -Jamboardのメリット-
・書込み内容が随時Googleドライブ上に自動保存される
・同一グループで20フレーム使用可能
・画像やpdfでの保存可能
・50人まで同時利用可能

事例3:關谷 暁子さん(北陸大学医療保健学部医療技術学科 准教授:使用ツール「Googleドキュメント)

北陸大学では、オンライン授業を行う中でも学生の学習時間をしっかりと確保し、遅れることなく学習を進めることに重点が置かれているそうです。そんな中、学生たちの様々なインターネット環境に配慮し、できるだけ負担のない形で同期型授業を行うために考案されたGoogleドキュメントで授業をガイドする授業実践をご紹介くださいました。Googleフォームやpdfなど、リンクで様々なツールにとんでいっても、わからなくなったらとにかくGoogleドキュメントに戻ればいいという手法で、Zoomなどでつながらないまま遠隔で同期型授業を行う工夫がなされていました。

 -Googleドキュメントを中心に据えた遠隔同期型授業を取り入れた視点-
・ICTが不得手な学生でも参加が容易であること
・スマートフォンしか持たない学生でも参加可能であること
・通信制限があるインターネット環境でも参加が可能であること
・教師側がICTやオンライン授業に不慣れでも活用しやすいこと

さらに、“小ネタ”して2つの実践事例についてご紹介いただきました。

小ネ1:淺田 義和さん(9期生・自治医科大学情報センター 講師「シンポジウムでのZoomとSlack利用」)
チャットツールから発展したSlackをZoomとともに活用した学会での事例をご紹介いただきました。slackではスレッドがつけられ、指定相手のみと通信することが可能だということです。


余談2:北川 周子さん(10期生・株式会社エデュプレイ代表「MoodleにGoogleログイン使ってWSツール使ってみた」)
MoodleにGoogleアカウントでログインできるようにして、その中にZoom、miro、Googleドキュメントなどのツールを置いて活用した事例についてご紹介くださいました。

まなばナイト中のブレークアウトルームでは、登壇者の方々が順々にグループをまわって下さり、参加者は質問したりmiroやJamboardを体験してみたりすることができました。さらに、参加者同士で使っているツールの紹介や使い方アイデアの共有なども行われていました。

今回紹介されたツールは対面型授業に組み合わせることも可能で、どのように使うかによって可能性も広がりそうですね。

遠隔に対面、同期型に非同期型、そしてハイブリッド型。

様々な形態に対応することが求められている今、どんな形でも学習者にとってより有意義な学びをデザインし実践していけるよう、新たなツールや手法にもチャレンジしていきたいですね。

(熊本大学大学院教授システム学専攻同窓生(11期生)土屋 理恵)

○写真入りレポートは以下をご覧ください。
https://www.manabanight.com/info/manabanight47report


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【ご案内】第48回まなばナイト 12/5(土)「コロナ禍でのLMS対応」と「Learning TechnologyとAI」
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今年の2月からコロナウイルスが猛威を振るい、未だにおさまる気配はありません。
都内は未だに感染者数を3桁台ですが、日常に気を付けながら、うまく共存しながら
普段の生活を過ごしている方が多くなってきました。

大学も企業もオンラインが主流になり、まなばナイトではみなさんに少しでもお役に立てるよう実践等をお伝えして参りました。「コロナだから」という後ろ向きでなく、これからのLMSの未来について前向きな取り組みも進んでいます。

「コロナ時代」の総決算としまして、GSISや大学のLMSを担っております喜多先生に「コロナ禍でのLMS対応」、その中で喜多先生が取り組まれていた「LearningTechnologyとAI」をお話して頂きます。

第1部は「コロナ禍でのLMS対応」をみなさまから事前に頂いた質問にお答えして頂きます。
インタビュアーとして長岡さんにご協力して頂きます。
第2部は喜多先生が取り組まれている「Learning TechnologyとAI」をお話して頂きます。

喜多先生に直接質問し、お答えいただける機会です。
是非奮ってご参加ください!!

【日時】
令和2年12月5日(土)  15:45~17:45

【プログラム】
--- セッション1 ---
「コロナ禍のLMS対応」
 熊本大学教授システム学研究センター 喜多 敏博教授
 インタビュアー: 熊本大学教授システム学研究センター 長岡 千香子さん
--- セッション2 ---
「Learning TechnologyとAI」
 熊本大学教授システム学研究センター 喜多 敏博教授
--- セッション3 ---
グループにわかれてディスカッションを行います。
 テーマ:LMSの可能性
喜多先生のお話を聞いた中で、LMS活用した教育の未来についてディスカッショ
ンを行って頂きます。
--- クロージング ---
 熊本大学教授システム学研究センター センター長 鈴木克明教授

【まなばナイトへ詳細】
 https://sites.google.com/a/manabanight.com/web/event/manabanight48

【喜多先生への質問&相談】
 https://forms.gle/nZnsHyQ2idFyCfwy6

【主催者等】
主催:熊本大学大学院教授システム学専攻同窓会

問い合わせ先:
 まなばナイト事務局  info @ manabanight.com

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入部相談会について
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熊本大学大学院教授システム学専攻では、オープンスクール(入科相談会)を開催いたします。
今年度はZoomを使用しての開催となります。
◆ 日時:2020年12月6日(日)10:00 - 12:00
◆ 会場:Zoomにて開催します。URL、パスワードはお申し込み受付け後にお知らせいたします。
◆ 参加費:無料
◆ 申し込み:要事前申し込み
◆ 定員:30名(先着順)
詳細と申込については、こちらをご覧ください。
https://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/announcements/openmeeting/

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【イベント】その他、近々行われるイベントは? 2020/11~2020/12
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2020年11月20日(金)~21日 (土)
  人工知能学会合同研究会2020@オンライン開催

2020年11月27日 (金)~2020年11月28日 (土)
  第32回教育学習支援情報システム(CLE)研究発表会@オンライン開催

2020年12月6日 (日)10:00-12:00
  熊本大学大学院教授システム学専攻オープンスクール(入科相談会)を開催@オンライン開催

2020年12月12日 (土)
  2020年度日本教育工学会研究会「学修支援システム/一般」@オンライン開催

2020年12月19日 (土)
  日本教育メディア学会研究会「地域連携における学びとメディア/一般」@オンライン開催

2020年1月9日 (土)
  教育システム情報学会 2020年度第5回研究会「実世界指向の教育学習環境/一般」@オンライン開催

★ 編集後記
新しいIDマガジン配信システムになって初めての発行作業は、やや緊張しました。今年は新型コロナの影響で、授業や学生指導、業務全般がリモートとなり、初めてのことが数多く、あらためて何が大切なことなのかを考えさせられることが多い年です。早く、コロナ君が休んでくれると良いのですが…。今後も引き続きIDマガジンおよびIDポータルをご愛読いただけますと嬉しいです。
(第91号編集担当:仲道雅輝)

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編 集 編集長:鈴木 克明
ID マガジン編集委員:根本淳子・市川尚・高橋暁子・石田百合子・竹岡篤永・仲道雅輝・桑原千幸
発 行 熊本大学大学院社会文化科学研究科  教授システム学専攻同窓会
http://www.gsis.jp/
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謝辞

本サイトは、JSPS科研費「教育設計基礎力養成環境の構築とデザイン原則の導出に関する統合的研究(23300305)」の助成を受け、研究開発を行いました。

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