IDマガジン第7号
- ID マガジン第7号
- 国際協力事業におけるIDの実践
- サイエンス・アンド・アートの巻
- 第3弾 行動による学習(Leaning by Doing)
- メルマガに見るIDトレンド:ホートン氏のインタビュー紹介
- イベント情報
- 編集後記
IDマガジン第7号 はじめに
ID マガジンのご愛読ありがとうございます。
最近風邪を引いている方をたくさん見かけます。私もその一人です。今年は例年より暖かいなんて思って油断していたら・・・。お気をつけください。年末に近づいてきて、あわただしくなって来ました。残り少ない時間を充実したものにしてください。みなさまのID関連の活動はいかがですか。IDマガジンのバックナンバーはここ(http://www.et.soft.iwate-pu.ac.jp/~id_magazine/)からご覧になれます。
国際協力事業におけるIDの実践
日本国際協力センター(ジャイス(JICE))沖縄支所の徳村です。国際協力のなかでIDの実践事例として私の業務を紹介したいと思います。JICEは国際協力機構(ジャイカ(JICA))の国内(研修)事業を支援する機関です。JICAの国内研修機関の一つである沖縄国際センター(OIC)で開発途上国から研修のために来日した研修員を対象に人材育成研修を実施しています。対象者は、開発途上国においてメディアを利用した教育、訓練、普及、啓蒙に携わる人びとです。具体的に研修に参加するのは高校、大学、職業訓練など働く教師、講師の方々で研修員と呼びます。彼ら研修員を対象にIDの考えに基づいた教材開発の研修を実施しています。
1 IDに関わるきっかけ
私が担当する「教育メディア技術研修コース」ではメディアの教育利用を念頭においた教材開発についての研修を実施しています。研修科目の一つに教材開発手法についての講義があり、その科目を担当するようになったのがIDに関わるきっかけです。コンピュータの教育利用が盛んに研究されハイパーカードなどを利用したCAI(Computer Assisted Instruction)教材の開発・利用が注目されていた1994年頃の話です。私のIDとの関わりは「伝統的」なインストラクショナル・デザイナー(eLFはしがき)から始まったといえるでしょう。日本でもe-ラーニングが注目されるにつれて、IDも認知されてきたことをうれしく思う一方で、あまりの注目度の高さに戸惑いを覚えます。e-ラーニングのeが取れた頃にIDが日本で生き残っていることを願っています。
2 ID実践事例
さて、技術研修におけるIDの位置づけについてお話しします。技術研修ということで、機材やソフトの操作技術習得に重点をおいて研修になりがちですが、そうではなく、教材開発手法の一つとして系統立てた戦略で教材開発に臨むことに主眼をおいています。メディア制作の研修コースの流れは、企画、設計、製作、評価、改訂というふうになっています。ADDIEモデル(Kruse and Keil(2002)、鈴木(2003)eLF第2章)に近いモデルですが、私はよくASSUREモデル(Heinich, et al.(2002))を紹介します。それは、対象者分析や到達目標設定がそれぞれ独立した項目になっており、さらに教材の改訂作業も明示されているので、教材開発プロセスを説明する場合に分かりやすいモデルだからです。ASSUREモデルのそれぞれのプロセス、すなわち対象者分析、到達目標設定とプロセスの順をたどり、開発した教材の実施・改訂行うことで、品質が保証された教材ができあがる仕組みを説明するのです。その考えを踏まえて「ではみなさん、効果的な教材をつくってみましょう」と技術習得型の研修に移行するのです。評価・改訂が研修コースのなかで実施される点がユニークだと思います。 技術研修では、機材やソフトの操作スキルを習得できれば目的達成となりがちですが、わたしたちのコースでは、教材の質の向上目指すため制作したメディアの評価・改訂まで組み込んでいます。この評価・改訂は形成的評価と位置づけています。制作会社でQA(Quality Assurance)と呼ばれているのがこれに相当すると考えていいと思います。この形成的評価の時に、制作の初期段階で設定した到達目標に立ち返り、評価を実施します。自分の教材が評価されるという緊張感と「自分が、当然と思っていたことが伝わらない」「実はそうではなかった」などの発見があるので教材開発プロセスで一番のクライマックスです。しかし、教材開発の締め切りに追われて全力投球してきた研修員にとって改訂作業は、作業のやり直しを意味しモチベーションが下がってしまうこともしばしばです。そこで、形成的評価の意味、すなわち教材の質の向上の重要性を再確認しモチベーション維持に務めています。改訂作業の重要性を理解してもらういい方法はないか、と毎日思案しています。
3 教育メディア技術研修コースの今後
研修員が帰国後「研修で得た知識や技能がいかに役立っているのか」「彼らの組織にどの程度貢献しているのか」すなわち「ニーズに合った研修を提供しているのか」「その研修の質はどうか」という研修実施の妥当性を示す必要があると考えています。教材評価の次は、研修の質を評価する取り組みを始めなければと考えています。そのときにe-ラーニングがどのような貢献がきるかを検討しなければならないでしょう。旧態依然とした集合研修の枠組みから抜け出す機会になるのだと思います。
4 参考
4.1 ADDIEモデル(Kruse and Keil(2002)、鈴木(2003)):
A:Analysis(分析)
D:Design(設計)
D:Development(開発)
I:Implementation(実施)
E:Evaluation(評価)
4.2 ASSUREモデル(Heinich, et al. 2002):
A:Analysis learners(対象者分析)
S:State objectives(到達目標設定)
S:Select methods, media, and materials(手段、メディア、教材の選択)、
U:Utilize media and materials(メディア、教材の利用)
R:Require learner participation(学習者の参加を促す)
E:Evaluate and revise(評価改訂)
5 参考文献
5.1 Heinich, R., Molenda, M., Russel, J. D., and Smaldino, S. E. (2002). Instructional Media and Technology for Learning. Merrill Prentice Hall, pp.52-83.
5.2 Kruse, K. and Keil, J. (2000). Technology-Based Training: The Art and Science of Design, Development, and Delivery. Jossey-Bass/Pfeiffer, p.133
5.3 鈴木克明(2003).e-ラーニング・ファンダメンタル(eLF)
サイエンス・アンド・アートの巻
………10月のある日の研究会での会話………
───eラーニングって最近よく聞くんですが、一体、eラーニングってなんですか?
んー、明確な定義はまだないんじゃないかなあ。たとえば、インター
ネットを使ったテレビ会議みたいので、高校生の数学を指導するという
のもeラーニングって呼べるでしょう。
───それもeラーニングなんですか?
なんでもeラーニングなんですよ。つまり、コンピュータとネットワー
クを使っていればなんでもeラーニングなんです。最近は、ケータイで
もネットにつながるから、コンピュータはなくてもいいわけだ。という
ことはネットワークを使った学習環境ということか。
───リアルタイムでも、一度作ったコンテンツを流すのでもいいわけ
ですね。その学習環境がデザインされているということですね。
んー、デザインされているのかねー。eラーニングは皮みたいなものだ
な。見かけね。中身がデザインされているかどうかは保証していない。
だからみんなeラーニングだっていえちゃう。たとえば、ネットワーク
上で本を指定してレポート書かせるような授業があったとしようよ。こ
れは、ネットワークを使っているのでeラーニングだけど、全然デザイ
ンされていないよね。だからデザインが大切。学習活動のデザインね。
───でも、デザインの評価って難しいですよね。
いや、簡単だ。学習活動をして、そのあとにどれだけのものが残るかで
デザインの評価ができる。
───わかりやすく伝えるってことですね。
まず理解してもらわないとね。
───説明読んでも、ちんぷんかんぷんで、どこがわからないのかす
ら、わからないってなると、もうおちこぼれ確実っていう気持ちになっ
ちゃう。
そのためには途中で確認することが必要かな。わかったか、わからない
か。これは一斉にはできないから、コンピュータを使うeラーニングの
意味が出てくる。個別対応できるからね。個別対応は実はコストがかか
るんだけどね。
───教室の授業では、あれっ?という間に置いてけぼりを食らうこと
がありますよね。
そう。大人数の教室授業はそれが致命的な欠点だ。だから学級崩壊はお
こるべくしておこっている。一斉に1時間座っているという時代ではな
いんだよ。
───でも、みんなの意見を聞けるような授業なら集まる意味はあるの
では?
でもそういう授業って少ないよね。
───それからみんなが参加するって難しい。
その点では、eラーニングの討論の方が良いね。でも、討論にもテク
ニックが必要だ。コメントの付けやすい書き方がある。全部を書かない
で、あれっと思うような所を残しておいたりね。
───そういった学習活動のデザインがインストラクショナルデザイ
ンってことですね。
討論の場のデザインは重要な課題だな。
───インストラクションというと、道を造って、導いてくれるような
イメージですね。
うん、そうであってほしいね。
───ギョーザにたとえれば、ギョーザの皮がeラーニングで、中身が
インストラクショナルデザインですね。
なるほど。妙なたとえだが、わかる。
───でも、現場の教員やインストラクターたちは、自分たちの個性が
eラーニングによって消えてしまうと憤慨するかもしれませんね。
そうかね。消えてしまうような個性なら、単なる思いこみに過ぎないん
じゃないかな。インストラクショナルデザインにしたがえば、どんな下
手な先生でも70点の授業ができるということだ。残りの30点は、その
人の芸による。これを最近は「サイエンス・アンド・アート」というス
ローガンにしようと思っている。
───以前は確か60点と聞いたような気がするんですが。
いや、60点だと落第すれすれみたいなんで、最近は70点にした。サイ
エンスで70点、アートで30点だ。アートがゼロでも、70点の授業で合
格だ。
───デザインというと、むしろアートのようなものをイメージすると
思うんですが。
うむ、芸術系ではそうかもしれないけれども、エンジニアリングの世界
では、デザインというのは設計なんだよね。そこには機能も含まれてい
る。
───ルネッサンスの絵画もそうですね。絵が計算され尽くされてい
る。人間が美しく感じるにはどうすればいいかを考えてデザインされて
いる。
ああ、良いデザインを突き詰めていくと、アートにまで高まるのかもし
れない。これでサイエンスとアートの橋渡しができそうだ。
次回に続く
(なぞのID研)
第3弾 行動による学習(Leaning by Doing)
今回はシリーズID理論紹介の第三弾、”Instructional-design theories and models.”のVolume2の第8章で紹介されている、R.C.Schankの”Goal-Based Scenarios”(以下、GBS)についてご紹介します。
GBSは、シミュレーション型教材を設計するためのID設計理論です。特徴として、現実的な場面を設定し、学習者が必要とするスキルや関連する知識を活用しながら問題を解決できるように設計することが挙げられます。この理論では、単に知識の習得をするだけではなく、応用力がつけられることを目指しています。eLFテキスト序章でも紹介された巨匠シャンク教授がアクセンチュア企業内教育に革命をもたらした理論として有名です(山崎,2001)。
GBSでは設計に必要な要素を7つ提示しています。この要素とは、学習目標・使命・カバーストーリー・役割・シナリオ操作・リソースそしてフィードバックです。学習者には、学習者の経験に関連するトーリーとそのストーリーの中で演じる役を与えます。学習者はストーリーの中で動機付けられた使命を果たそうとします。この過程で学習の対象となるスキルを自然と見につけていく経験が与えられるように設計されるようになっています。目標はあらかじめ設定がされていますが、学習者には直接見えません。その代わり、学習者には役割を演じるときに与えられた使命を達成しようとします。この使命を達成する中で自然と学習目標が到達しているというのがGBSの考えです。学習を成立させるために必要になるのが、シナリオ操作です。自分で考えたり、作成したり、情報を収集したりする経験が与えられることでスキルや知識の活用を促します。そして、この操作を実装するのに必要なのがフィードバックやリソースになります。必要とする情報を自分で取りにいけるようにリソースを提供しておきますが、学習者が誤った選択や失敗した時は、必要な時にフィードバックを返すようにします。
GBSはCase-Based Reasoningという学習理論に支えられています。これは、人がどのように物事を記憶し新しい問題を解決するかを示した学習理論です。現在の問題と類似した過去の問題を記憶から呼び出し、その過去の問題の解決の中から現在の問題の解決法を作り、適用するという理論です。
GBSの適用事例としてシャンク自身が描いた「大統領への助言」の日本語訳を紹介し、企業教育向けチェックリストを提案しました。(鈴木克明・根本淳子(2004.9.25)「企業内教育向けGBSチェックリストの提案」『教育工学会第20回全国大会講演論文集』 515-516. 本文URL:http://www.et.soft.iwate-pu.ac.jp/~nemoto/paper/Jset040925.pdf、チェックリストURL:http://www.et.soft.iwate-pu.ac.jp/~nemoto/paper/Jset040925add.pdf)
現在、この理論を用いた研修として12月9日に開催されるe-LearningForum2004 Winter(主催:eラーニングコンソーシアム, URL:http://www.elc.or.jp/tokushu/e-LearningForum2004_Winter.htm)でのeLF続編の試行を予定しています。どうなるかお楽しみに。なんていいながら、実は本人はかなり焦っています。
文献:
Schank, R. C., Berman, T.R., & Macpherson, K.A. (1999). Learning by Doing. In Reigeluth, C.M. (ed), Instructional-Design Theories and Models : A New Paradigm of Instructional Theory VolumeⅡ: (pp.161-181;Chapter 8). Mahwah, NJ: Lawrence Erlbaum Associates.
山崎将史(2001) 「eラーニング:実践的スキルの習得技法」 ダイヤモンド社
(岩手県立大学:根本 淳子)
メルマガに見るIDトレンド:ホートン氏のインタビュー紹介
IDマガジンの次の日誌に何を書こうかなぁ、また「あぁ忙しい、こんな活動しました」というのも飽きたしなぁ、と思っていた矢先に、絶好のメルマガが届いた。IDのトレンドをホートン氏が語る、というものだ(TRAINING DIRECTORS’ FORUM E-NET: A discussion-driven newsletter for training managers 2004年11月18日号:http://www.vnulearning.com/archive.htmにそのうちアーカイブされるでしょう)。
ホートン氏(William Horton)といえば、『eラーニング導入読本』(原題はDesigning Web-Based Trainingなのになぜか日本語訳ではWBT→eラーニング。ローゼンバーグが知ったらきっと怒るでしょう)の著者。ASTDの中心メンバーの1人で、拙著『詳説インストラクショナルデザイン:eラーニングファンダメンタル』でもお世話になった人(第6章6節デザイン要素とツールでHortonの見取り図を断りもなく借用)。コンサルタントとして働いている同氏がここまで手の内を提供してしまってよいのかと傍目に心配になるほど充実したWebサイト[http://www.horton.com]は圧巻です(負けてる。。。)。
というわけで、今回のID日誌は、またまた断りなくホートンのインタビュー記事をなるべく忠実に日本語訳してお届けします。ホートンさん御免なさい、そしてありがとう。
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■IDトレンドで最も重要なものは何か?
1)学習者にコントロールさせること。学習したいと思っているかどうかにかかわらずとにかく教えようとするのではなく、「潜在的な学習経験を用意するノウハウ」に動いている。今日のID者に求められているのは、囚われた聴衆ではない人をいかに教育するのか、というチャレンジに答えること。
2)すべての研修・教育場面でIT技術を用いること。ID者は、学習をより効果的で効率的で世界中からアクセス可能にするためにIT技術をどう活用するかに苦心している。同時に、ID者は、学習プロセスの中に無関係で邪魔になるIT技術が入り込んでくるのをいかに防ぐかに注力しなければならない。
■メディアを選ぶ上での基準は何か?
メディア選択には注意深い考慮と判断が必要であり、「○○を教えるときにはいつも××を使え」という原則は避けるべき。個人的な好みは忘れろ。直前のプロジェクトでうまく行ったことは無視しろ。次の5つの基準を用いなさい。
1)自然な言葉を話しなさい。学習者と学習課題と学習目標にフィットするメディアを選択しなさい。高校の部活動コーチに緊急医療手順を教えるときと、不動産担当弁護士に税制の最新の改訂内容を教えるときでは、選択されるメディアは異なる。「この学習者にこの学習課題を教えたいという私のゴールをもっとも直接的に、素早く、自然に達成する方法は何か?」と自問せよ。
2)重要なメッセージには複数のメディアを使いなさい。見ることと聞くことを同時にすると、見ることか聞くことかのどちらか一方の場合よりも、長期に記憶できるし応用力も増す。もしも一つのメディアが何かの理由で駄目になっても、他方のメディアが救いになる。複数のメディアを用意すれば、機器の故障、視聴覚障害の学習者、疲労や不注意の助けとなる。
3)機能を優先しなさい。美学はその次。娯楽性はさらにその次。メッセージをまず伝えよ、そしてその次に、メッセージを心地よく魅力的にすることを考えよ。それができてから、巧妙さと娯楽性を加えよ。エデュテイメントは教育的でも娯楽的でもないと思え。ハリウッド行きはリスク覚悟で。
4)現実的でいなさい。メディア制作についての自分の能力と学習者の実行環境を考慮せよ。フルスクリーン動画は理想的な手段かもしれないが、低速ネットワークを介して用いなければならない学習者向けではない。精細に描かれたアニメーション表現は実験室では問題なく動いても、現実世界のスケジュールと予算に縛られたときには失敗する。洗練された文章と説得的な静止画を組み合わせれば、アマチュアレベルのビデオやぎこちないアニメーションよりも良い効果を得られる。
5)自然な言葉を話しなさい。すでにこの点は指摘した。でも、これがメディア選択についての最初で最後のアドバイスになる。
■外部標準に準拠する際のアドバイスは何か?
外部標準の多くは、管理システムとオーサリングツールの技術的な要求を満たすために存在する。ID者としては、学習をより効果的にするという視点で外部標準を採用すべきである。そのためには、つぎの点を注意しなさい。
1)あなたの学習者に害をもたらす標準には抵抗しなさい。あなたがデザイナーとして分岐の多いシミュレーション型教材が必要だと判断するのならば、外部標準が単純な階層構造を要求してもそれに満足してはならない。
2)標準準拠の問題は、設計の問題ではなく開発の問題として位置づけなさい。まず、学習者にとって最良の学習経験を設計せよ。それができた後に、どうやって標準に準拠する形で実装するかを考えよ。なるべく苦労せずに標準に準拠できるツールを利用するように計画せよ。
3)要求事項を明確化しなさい。準拠を要求している側が何を要求しているかを分かっていると仮定してはならない。(不)適切な次のような質問をすべし。「正確には標準のどのバージョンですか?」「どの程度準拠する必要がありますか。完璧にですか、それとも最低限ですか? どの条項にですか?」そして、「それは何故ですか?」と尋ねることも決してお忘れなく。
4)標準の精神に準拠しなさい。SCORMはコンテンツをモジュール化して再利用可能にするために存在する。508条は障害のある人々がコンテンツにアクセスできるようにするために存在する。あなたの設計でもこれらの目的にフォーカスすること。要求項目の文字ヅラを超えて考えよ。
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今、読者がID者として迫られている判断を下すときの、参考になりますように。
(ヒゲ講師記す、というか訳す)
イベント情報
○12/2人材開発協会セミナー 『HRDのデザインと評価』 ~教育プログラム改善と最適化を目指して~
10:30~16:30(会議) 16:50~18:30(情報交流会)
URL:http://www.hrda.or.jp
主催: 人材開発協会
○12/8-9 e-Learning Forum 2004 Winter@青山学院大学
URL:http://www.elc.or.jp/tokushu/e-LearningForum2004_Winter.htm
主催:eラーニングコンソーシアム
◆セッション1「通信制高校におけるネットラーニング化の試み」
登壇者:猪貝達弘(NHK学園高校)
◆セッション2「早稲田大学人間科学部におけるPSI方式eラーニングの実際」
登壇者:向後千春(早稲田大学)
◆セッション3「WebCTを活用した大学授業改善の試み」
登壇者:安武公一(広島大学)
それぞれの取組についてIDがどのように活用されているか、ヒゲ講師との対談で分析します。
12月9日:「発注者のためのeラーニング要求仕様の作り方と導入マネジメント」
登壇者:鈴木克明・根本淳子(岩手県立大学)
eLFの後継講座eラーニングマネジメントのトライアル版。講義と実習で実用的手法を紹介します。
そのほかにも、興味深いセッションが用意されています。興味のある方は是非Webサイトを直接ご覧ください。
○2005/01/22 日本教育工学会 研究会
「国際交流と教育工学」 場所 長崎大学(長崎市)
URL:http://www.nime.ac.jp/EduTech/files/20050122.html
○2005/01/22 教育システム情報学会 2004年度第5回研究会(東京)
「高等教育におけるICT利用システム-遠隔教育,生涯教育を含む」
URL:http://www.jsise.org/
編集後記
なんとまぁ、月に一回になってます。ところで質問です。IDマガジンに掲示板などを作ったら皆様参加していただけますでしょうか?ご意見をお聞かせください。皆さんとの情報交換の場を何とかして作りたいなと考えています。以下のメールアドレスまで。
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皆様からの
ご意見・ご感想・叱咤激励など常時お待ちしております!
【 mail to: idportalあっとml.gsis.kumamoto-u.ac.jp 】
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※このメールは、先日行ったeLF追跡アンケートで、メールマガジンの購読を希望するとお答えいただいた方・IDマガジンWebページより購読の申し込みをして頂いた方に配信しております。