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IDマガジン第66号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017年3月16日━━━━
<Vol.0066> IDマガジン 第66号
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皆様、いつもIDマガジンのご愛読ありがとうございます。
少し暖かくなってきて、サクラ前線が気になるころですね。
年度末の忙しさでそれどころではないでしょうか!?
ちょっとお時間をいただいて、最後までお付き合いいただければ幸いです。

今回のコンテンツメニューはこちら↓
《 Contents 》
1. 【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(62)~アドラー心理学ってID的じゃないですか?~
2. 【ブックレビュー】GB3輪読シリーズ:第6章「ディスカッションを用いたアプローチ」
3. 【報告】「第27回まなばナイト@東京」実施報告&次年度のまなばナイトのお知らせ
4. 【ご案内】教授システム学センター設立記念セミナー開催のお知らせ
5. 【イベント】その他、近々行われるイベントは?
★ 編集後記

【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(62) ~アドラー心理学ってID的じゃないですか?~

アドラー心理学ってID的じゃないですか、とある人に聞いてみた。「そうですよね、やっぱり」とは言われなかった。別の人に聞いた。「アドラーとIDに共通点があるとは思ってもみませんでした」と言われた。やっぱり違うのかなぁ。でも似ているところがあると思いませんか?

なぜ毎日を生きているのか? アドラー曰く「幸せになるため」。どうしたら幸せになるのか?
アドラー曰く「他の人を幸せにすること。そのための能力を身につけること」。実にシンプルで分かりやすい。人は幸せになるために、得意分野を伸ばし、他の人に役立つ人になれるように、日夜努力する。もちろん人は強くなくては生きていけないから、お金を稼ぐことも必要だし、競争に勝ち抜くことも必要。でも人は優しくなければ生きていく価値はない、とも言われている。何がゴールで何がそのための手段か、と考えれば、お金や勝利は、幸せという目的への手段。これって、例えば反転授業という一つの方法を行うことを目的化してはいけない、反転授業が方法であるとすれば、その方法を用いて何を達成したいのかを問え、というID的な発想と似ていないだろうか?

アドラー曰く、劣等感を持つのは当たり前(普通)のこと。持っていない人はいない。劣等感は明日の私から今日の私を引いたもの。「今よりも良くなろう」と思っているから劣等感を持つ。他者と自分を比べて劣等感を持つのは、他者に明日の私を投影するから。自分と比べても仕方がない人(例えばオリンピック選手)に対しては(すごいなぁとは思っても)劣等感を持つことはない。これってIDの出入口のギャップを感じるからやる気になる、という論理と同じじゃない?
事前テストをやって、ぎゃふんと思わせて、自分はまだまだ伸びしろがあると感じさせ、ギャップを意識させるという手法に底通しないだろうか。劣等感を持たなければ学びへの意欲を持つことは難しい。人は同じ出口に到達するために必要な時間が違うから、到達する意味がある出口かどうかを見極めさせることが大事。そういうことと同じじゃないのかなぁ。

アドラーは目的論。「すべての人間は、それぞれの目的に向かって進んでいく」「なりたい自分」があるから、今このような行動をとっている。過去のことは変えられないが、未来のことは自分の意志で変えられる。「最も重要なのは、『どこから』ではなく『どこへ』である」。なるほど、現状を認識することは出口への距離感を実感するために必要だけど、何故そんな場所に今いるの、という原因追及はしても仕方ない。これまでのことは言い訳せずに、現状からスタートして出口に至る道をデザインするというID的アプローチと似ているんじゃないか。

アドラーは柔らかい決定論。「私の人生は全部私が決めている」と考えるのが「個人の主体性」。私という個人が、私の心と身体を使って私自身の人生を動かしている。もちろん、生育歴、身体的な条件、環境的な条件、偶然による制約など、自分の思う通りにならないこともたくさんある。この条件を除けばすべての事柄について自分で決めることができると考えるのが柔らかい決定論。自分の人生は自分以外の何かによって決められているのではなく、自分で決められる部分が確実にある、ということ。なるほど、これって、所与の条件は変えられないけれどその範囲の中でよりよい選択肢をデザインしてゴールを達成するというIDの処方的アプローチ(最近ではデザイン的アプローチとも呼ぶ)と似ているんじゃないの?

なぜ今、アドラーかって? それは向後千春著『アドラー“実践”講義 幸せに生きる』(技術評論社、2015年刊)を読んで、鋭意執筆中の『学習設計マニュアル』の学習スタイル(このことは前回の連載で述べた)の「前座」としてライフスタイル診断が使えないだろうか、と思ったから。読んでるうちに、アドラーってID的じゃないの、と思うようになったので、読者諸兄の反応を知りたくて開陳してみました。

アドラー心理学は、上記の向後さんの本しか読んでない。上記のアドラーについての記述もすべてそこからの引用。『嫌われる勇気』から入った人はまた別の印象を持つかもしれないが、それはまだ私にはわからない。ベストセラーだしそのうち読んでみなければとは思うが、現時点で十分納得感が得られたとも感じている。

ちなみにライフスタイルは10歳までに決まるとのこと。容姿や身体的特徴で「ちびデブ」とかいじめられたり、美人だからってえこひいきされている周りの子どもを見て、駆けっこが得意な子は運動能力で見返してやろうとするし、それがだめならば頑張って勉強して目立とうとする。それもだめなら笑いをとってクラスの人気者になろうとする。そういう中で、それぞれのライフスタイルが決まるらしい。やさしさや共感性は、自分のライフスタイルとは異なる人が周りにいるということに気付くことからだ、という教えがとても参考になると思った次第。

『学習設計マニュアル』的には、アドラーがID的かどうかは、あまり問題ではない。でも気になった、共通点あるよね、と思ったというご報告でした。もしかすると『学習設計マニュアル』でアドラーを紹介したいと思ったのは、ID的だと思った深層心理(この用語はアドラー的ではないらしい)が働いたからだったかもしれません。

(ひげ講師記す)

【ブックレビュー】GB3輪読シリーズ:第6章「ディスカッションを用いたアプローチ」(ジョイス・テイラー・ギブソン)

ディスカッションアプローチ(ディスカッション授業)は、学生と教師による活発な学習を中心とする教育手法です(Christensen, Garvin, & Sweet, 1991)。昨今の「アクティブ・ラーニング」の議論と密接にかかわる内容だなと思います。グループワークをさせれば「アクティブ・ラーニング」なのか?生徒や学生が話し合いをすれば学んだことになるのか?教えることをやめて、学ぶことのできる授業をやりたいけれど、どうすればよいのか…。そんなギモンに大きな示唆をくれるのがこの第6章です。

ディスカッション授業には特徴があり、どのようなときにこの理論を用いるのかという前提条件があります。また、何が重要であるかについての見解、すなわち価値観があり、普遍的な原理を知っておくことで、よりよい授業の実践が可能となります。そして、実施にあたっては、学習者を教育することも必要ですし、「やってはいけないこと」もあります。年齢や経験、特別な支援を必要とする学習者に対して、どのようにインクルーシブなディスカッション授業を作るのかを示す「状況依存ガイドライン」も示されています。

まずは、ディスカッション授業の特徴です。
(1)学習指導における責任を分担すること
(2)学習者の声、経験、そして世界観を尊重すること
(3)学習指導の原動力として民主的参加を推奨すること
(4)批判的思考(Critical Thinking)と課題追究のスキルを高めること
(5)知識追究のために共に学ぶ学習者の共同体(Community of Learners)をつくること
この5つの特徴からわかることは、ディスカッション授業は「排他的ではなく、参加型」であることです。「自由な環境や主導権を共有するオープン性、リーダーシップ、クラス運営に関する責任を要求する」(Christensen et al., 1991)、「民主的な学習方法」「相互依存性と社会的活動、交流と探究、協力と協調、公式と非公式を内包(Brookfield & Preskill, 2005)という性質のものであって、「教師中心のアプローチから責任分担型アプローチへのパラダイムシフト、つまり「教える」、から「学ぶ」への転換を示しているのです。

つぎに、前提条件(どのようなときにこの理論を用いるか)です。ディスカッション授業は、すべての学習者に対して用いることができます。また、特別な施設は不要です。一般教室でも実施ができます。
そして、ディスカッション授業において何が重要であるかについて、つまり価値観ですが、
(1)個々人が自分自身の学びに参加すべきであると信じること
(2)コンセプトや問題に対する異なる味方を尊重すること
(3)協調作業と民主的な学習プロセスを促進すること
(4)質問や、批判的思考、問題解決能力を強調すること
(5)学習者の共同体を形成すること
(6)学ぶことは生活経験(life experience)と切り離すことができないものだと認めること

の6つを大事にしていく姿勢が必要です。トピックを深く追究していくこと、アイデアの交流、様々な視点を持つ人との交流重視、共同体の中で分析や批判的思考のスキルアップが必要な場合にディスカッション授業は大きなインパクトを持つのです。

ディスカッション授業の中に生きている原理(メリルの第一原理 等)については、本文を読んでいただくとして、6章の中で一番興味深かった点3つを挙げてレビューを締めくくることにします。

1つ目は「学習者を教育する」ことです。ディスカッション授業は、教師だけが頑張って工夫すれば実現するものではなく、学生だけにやらせるものでもなく、「教師と学習者が一緒に作るもの」です。例示によって参加者の理解を促進することは重要です。また、シラバスなどに基づき、明確な期待、つまり習内容や成績評価、参加の仕方、教師と学習者の役割の定義づけを示し、どこまで到達してほしいのか、どのように行動してほしいのかを示す必要があります。また、練習用のセッションで慣れることや、困難さをあらかじめ調べ、立ち向かう方法を見込んでおくことが肝要です。

2つ目は、「やってはいけない」リストです。
(1)講義をしちゃダメ! - ディスカッションのプロセスを貫くこと。
(2)あいまいにしちゃダメ! - 具体的に質問し、明確な方向性を示すこと。
(3)沈黙を恐れちゃダメ! - 慌てて間を埋めたりせず、沈黙の時間をそのままにすること。
(4)沈黙を誤解しちゃダメ! - 不安、退屈、離脱が沈黙の理由とは限りません。人は、考えをまとめたり、どう対応するのかを決めるために十分な時間を必要とすることもあります。

3つ目は、「状況依存ガイドライン」です。
学習者の特性や環境等の条件によって、ディスカッション授業のありようを変える必要についても示されています。学習者が幼い場合や特別支援が必要な学習者、言語を使いこなせないなど、年齢や学習経験によって、ディスカッションにおける責任分担の度合いや共同の度合いを調整することが求められます。また、遠隔またはオンライン会議では対話の手段がテクノロジーに依存しているため、原理を修正する必要も出てきます。そして、教師への不信感や学習に対する努力の欠如など、学習者の抵抗にどのように対処するのか、頭ではわかっていても、いざその場に直面した時にどうするべきか、考えさせられます。

最後に感想ですが、まさに今の日本の教育現場での悩みや課題に応える章だと感じました。行き当たりばったりや思いつきではなく、ディスカッション授業という学習の目標を明らかにし、学習者の特性や抵抗なども織り込んだ上で設計しておく、そして、突発的な出来事に対しても、あらかじめ想定しておき、適切に対処するという、準備しておくことの大切さを改めて感じた章でした。教師と学生が一緒に作っていく授業をどのように作っていくのか、インストラクショナルデザイナーにできることがたくさんあるように思いました。

(熊本大学大学院社会文化科学研究科 教授システム学専攻 博士後期課程 野田 啓子)

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■毎週水曜日のランチョンセミナーにてGB3輪読を行いました
ランチョンセミナーは、熊本大学eラーニング授業設計支援室が主催するeラーニングを中心とした学びに関する研究や実践に関する情報交換の場です。毎週水曜日お昼の時間に行っています。誰でも参加大歓迎!2016年度はGB3の輪読を行いました。 詳しくは以下からどうぞ。
http://cvs.ield.kumamoto-u.ac.jp/wpk/

【報告】「第27回まなばナイト@東京」実施報告 テーマ「カークパトリックの第4段階を大検証:OBOGは今2017」

平成29年2月11日(土)富士通ラーニングメディア「CO☆PIT」にて、第27回まなばナイトが行われました。

今回は、第22回2016年「カークパトリックの第4段階を大検証:OBOGは今」に続く第2弾として開催され、各期修了生の皆さんより貴重なお話を伺うことが出来ました。ちなみにGSISには12のコアコンピテンシーがあり、12番目が「教授システム学専攻の同窓生として、専門性を生かして専攻の発展・向上に寄与できる。」というものです。修了生がGSISを思うとき、この12番目が小さく胸を刺すのです・・・。
まずはオープニングとして、1期生加地さんのご挨拶。久しぶりなので緊張してますと仰いましたが、加地さんでも緊張することがあるんですね。いつもご尽力くださり有難うございます。そしてセッションが始まりました。

■嶋田 謙一さん(6期生) 
2013年熊本大学大学院教授システム学専攻博士前期課程修了。
株式会社富士通ラーニングメディアにてeラーニングコンテンツの制作業務に従事。

まずGSISに入学する理由は、GSIS入学希望者の2つのパターン(個人的意見という注釈付き)があり、学びに関する知識をいろいろ極めてきたが、IDの知識にさらに磨きをかけたいスーパーマン型と、学びに関する知識がないのにやらざるを得ない状況になりGSISに駆け込んだスーパーサラリーマン左江内氏型、に分けられるとのことで、ご自身は左江内氏型だとか。富士通オンラインマニュアルでコンテンツ作成に携わったものの「教材の作り方を知らない」「教えるための技術を知らない」いわば無免許状態であり、体系だった教育を受けてみたいと考えたそうです。GSISに入ってまず考えたことが、押し寄せる課題を如何に乗り切るか!自分のやり方を早く見つけるべきだとして「体力で乗り切った」そうです。

GSISを修了した時点ではID無免許運転から免許が取れたと考え、自社の講習会の動画コンテンツ化に取り組まれました。たとえID免許初心者であっても、ただの動画コンテンツではGSIS修了生として許せない!!許されない!と考えて、活動されました。現在の業務は、e講義動画に携わり、100以上のコースをライブラリ化され、学習者が学びたいときに学びたい箇所を学びたいだけ学べるようにするための仕掛け作りをされているそうです。GSISでの学びは、教え方、技術、等現在の仕事に生かされており、当初は教材の作成のために入られましたが、今後IDの実践者であると共に自らも学び続ける貪欲さと謙虚さを持ち続けたいとのことでした。

■前田 和哉さん(7期生)
2014年熊本大学大学院教授システム学専攻博士前期課程修了。
eProject株式会社 CEO/ラーニングデザイナー

自己紹介では「CEOはニックネームです」と言われ、研修・資格取得講座の企画から評価まで「自分で全部やります」との事でした。入学前はよく、
・「きみ、本当にできるの」:言い負ける。経験値も低い。最後の一押しができない。
・「ワークショップをやってほしい」:本当に全部が全部、ワークショップは必要なの?
といった事象がよくあったそうです。GSISには「これまでやってきた研修は正しいのか。アカデミックな考えも重要だ。」と考え入学されました。修了後の現在では仕事を数値で比較すると、研修成約率が76.3%→95.5%、研修継続率が82%→100%と上昇されたそうです。そういう意味でカークパトリック4は、うちは実証できていますと断言されていました。ちなみに在学中は「やってる間は睡眠時間2時間×2年、この先に何かいいことが待っているんじゃないかと、頑張った。」とか。(これは前田さんの同期としてGSISの為にも言っておきますが、ここまで酷くは…。これはあくまでも彼だけの話です。)最後に、GSISの知識は勉強したい生かしたいと思っているだけでは駄目であり、環境やイメージを作って実際に生かせないと駄目だし意味がないとのことでした。

■渡辺 泰一さん(8期生)
2015年熊本大学大学院教授システム学専攻博士前期課程修了。
日本商工会議所 事業部副部長

まず、GSISの学びはどのように役立っているか。日商簿記の「萌えキャラクター」は、担当者でない渡辺さん(の方が詳しい)が知財の窓口になっておられGSIS学習のおかげとか。そして商工会議所をよく知らない我々のために、「日本商工会議所とは」を判りやすく説明して下さいました。現在は、販売士制度の改善や簿記初級の創設に取り組んでおられ、
・販売士制度の改善
販売士には3級2級1級があり、それぞれ資格更新の必要があります。改善前は、テキスト内容がばらばら、内容の重複、書き方が違っていた。そこで、
1.教材の見直し
大きく検定試験と資格更新試験に分けてテキスト内容を整理し、
・検定試験:普遍的な内容を中心
・資格更新試験:社会状況に合わせたトピック中心、薄くて4ページ程度
2.更新手続きのIT化
色々な反対をかいくぐって、IT化し、IDの先生方からのアドバイスも頂いたそうです。
・簿記検定試験初級の創設
簿記検定試験は商工会議所の主力商品ですが、最近は受験者が減ってきており新しい受験者の開拓を目的とし、4級の下に、小規模商店の日常業務を中心とした内容でネット試験が可能な初級編を創設されたそうです。

それぞれの発表後は、質問も活発にあり、ここには書けない!?裏話も色々お聞かせ頂きました。セッション2では、会場の皆さんから質問や感想、発表を自己と対比させながら考え、勉強になったという意見が多く聞かれました。

クロージング は、 専攻長 鈴木 克明 教授です。同窓生が自分の時間を使って資料を準備し発表するのはまさに修了生コンピテンシー12である、とお礼を述べられました。そして、この企画レベル4「自分が属している組織に貢献する」とは、自分が費やしたものが自分にどう帰ってきているかで測ればよい。無駄じゃなかったという感覚が大事であり、自分にとっての納得感がなければ会社にも貢献できないと言われました。投資によって得たものがあるか、なければ投資が足りないのでもっと投資する。そこから得るものを考えて納得感があればよい。ところで皆さん、本日の500円の投資に、得たもの納得が得られるものがありましたか?無い方は懇親会へ。と閉められました。(うーん、うまいっ!)

このテーマは、2回目だそうですが、毎年ぜひ続けて欲しい企画だと思いました。私にとっても大いに刺激になった時間でした。皆様お疲れ様でした。

(熊本大学教授システム学専攻同窓生  荒井直美)

○写真入りレポートは以下をご覧ください。
http://www.manabanight.com/info/manabanight27report

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●2017年度のまなばナイトのお知らせ(予定)
東京:2017年7月1日(土)
名古屋:2017年8月26日(土)
東京:2017年10月7日(土)
東京:2017年12月9日(土)
東京:2018年2月24日(土)

※確定情報は、http://www.manabanight.comにて発表します。

【ご案内】教授システム学センター設立記念セミナー開催のお知らせ

熊本大学では来る4月に「教授システム学研究センター(Research Center for Instructional Systems; RCiS)」を設立します。教授システム学研究センターは「地域課題を的確に把握し、教育研究の成果から最適解を提供する地域連携システムの構築」という熊本大学の戦略に基づき、教授システム学の世界的研究拠点を目指す3つの研究部門とその技術的バックアップをするeラーニング推進室からなるものです。
本センターは実践的フィールドを学内外に持ち、高等教育や職業人教育の学習者を研究対象として実践的研究を展開することが特徴です。これまでの「教授システム学、インストラクショナルデザインならば熊本大学」というイメージを発展的に具現化し、社会的ニーズに応えるべく、本センターは一般企業からの共同研究とご寄付のお申込みを広く受けつけます。また、教授システム学関連分野で活躍する方々を連携研究員として迎え、ともに教授システム学の発展を推し進めます。

つきましては、以下の日程で設立記念セミナーを開催いたしますのでお知らせいたします。ぜひご参加ください。
教授システム学研究センター設立記念セミナー

日時: 2017年 4月8日 15:00-17:30 (懇親会18:00-19:30)
場所: キャンパス・イノベーションセンター東京1F 国際会議室
http://www.cictokyo.jp/access.html
参加費: 無料(情報交換会は会費5.000円)
申し込み方法: 下記リンクから事前登録してください(先着40名)
https://goo.gl/dMmuc6
※修了生等、関係者の方は別途案内の関係者向け申込からお申し込みください。

教授システム学研究センター設立記念セミナー プログラム(予定)

15:00 熊本大学学長 原田信志 挨拶
15:05 センター長 鈴木克明 挨拶 センターの概要説明
15:15 センター教員による抱負を吠える会(各部門20分)
インストラクショナルデザイン研究部門
4名(鈴木、北村、合田、平岡)

学習支援情報システム研究部門5名(喜多、松葉、中野、戸田、久保田)
地域連携システム研究部門2名(都竹、江川)
16:15 ご来賓(敬称略)挨拶(各15分)
仲林清(千葉工業大学教授
/NPO法人日本eラーニングコンソシアム副会長/教育システム情報学会会長/本学客員教授)

寺田佳子(株式会社ジェイ・キャスト執行委員/NPO法人日本eラーニングコンソシアム理事/本学非常勤講師)

大森不二雄(東北大学高度教養教育・学生支援機構教授/東北大学大学教育支援センター教授/本学客員教授)
17:00 締めの挨拶 センター長
17:05 会場懇親会(ワインとチーズつき)
18:00 情報交換会@「ベルサイユの豚」*ここから有料(5,000円)
(熊本大学大学院教授システム学専攻 平岡斉士)

【イベント】その他、近々行われるイベントは? 2017/3~2017/5

2017/03/18(土)
教育システム情報学会「特集論文研究会:安心・安全な社会に貢献する教育システム/プログラミング・情報技術教育に関する実践・支援システム/一般」@北九州市立大学
2017/03/18(土)
教育システム情報学会「ICTを活用したアクティブ・ラーニング/新教育課程/一般」@北九州市立大学
2017/04/08(土)
教授システム学センター設立記念セミナー@CIC東京
2017/05/13(土)
教育システム情報学会「学習環境デザインとLearning Analytics・学習サービス/医療・看護・福祉における先進的ICT利用/一般」@国立情報学研究所 ※学習分析学会,情報処理学会「教育学習支援情報システム(CLE)研究会」との合同開催
2017/05/20(土)
日本教育工学会研究会「 ICTを活用した学習支援システムの開発と実践/一般」@広島市立大学

★ 編集後記

今回のIDマガジンはいかがでしたでしょうか?個人的なビッグニュースは「教授システム学センター設立」です。教授システム学専攻として丸10年、100名超の修了生が輩出されたわけですが、今度は「センター」としてどんな成果が生まれるのか。一人の修了生としてとても楽しみです。
(第66号編集担当:高橋暁子)

よろしければ、お知り合いの方に、Webからの登録をお勧めしてくださいませ。
また、皆さまの活動をこのIDマガジンに載せてみませんか?
ご意見・ご感想・叱咤激励など常時お待ちしております!
【 mail to: id_magazine@ml.gsis.kumamoto-u.ac.jp】
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編 集 編集長:鈴木 克明
ID マガジン編集委員:根本 淳子・市川 尚・高橋 暁子
発 行 熊本大学大学院社会文化科学研究科
教授システム学専攻同窓会
http://www.gsis.jp/
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謝辞

本サイトは、JSPS科研費「教育設計基礎力養成環境の構築とデザイン原則の導出に関する統合的研究(23300305)」の助成を受け、研究開発を行いました。

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