━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022年 1月25日━━━━
<Vol.0104> IDマガジン 第104号
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皆様、いつもIDマガジンのご愛読ありがとうございます。
例年よりも厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回も、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
今回のコンテンツメニューはこちら↓
《 Contents 》
1. 【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(91):良い質問を集める工夫をして即答力を鍛えよう
2. 【ブックレビュー】GB4輪読シリーズ:
第10章「教育的コーチングのデザイン」(デビッド・S・ナイト,マイケル・ホック,ジム・ナイト)
3. 【報告】第53回まなばナイトレポート 「修了後も学び続けるためのコミュニティづくりを考える」
4. 【ご案内】第54回まなばナイト@オンライン 2月19日(土)の開催案内
5. 【イベント】その他、近々行われるイベントは?
★ 編集後記
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【連載】ヒゲ講師のID活動日誌(91):
良い質問を集める工夫をして即答力を鍛えよう
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ヒゲ講師は昨年12月、2回開催されたID公開講座(応用編)の質問回答コーナーを担当していた。講座の中身と運営のルーチンは定着し、しっかり回せるようになっているこの講座。「IDを使ってうまくいっている事例はありますか」という質問には、「この講座はうまくいっているものの一つだと自負しています」と言えるようになって久しい。一方で、質問回答コーナーには、毎回、なかなか興味深い質問が寄せられる。毎年ヒゲの即答力を鍛え上げてくれる瞬間でもあり、緊張もする。
例えばこんな質問。読者諸氏であればどのような答えを考えるだろうか。
・客先の人事教育制度上の必須研修で、強制参加。参加者の何割かはやる気がなく、個人ワーク時は机に伏して手を付けない、グループワークでは発言もせず、主催者も履修主義で「とにかくやってくれればいいです」と言ってはばからない研修仕事をやる際、鈴木先生は自らの動機づけをどうされておられますか?
私の答えは、今となってはうろ覚えではあるが、こんな感じであった(もう少し短かったかな)。
私だったら、そのような事態に陥らないように最大限の努力をするでしょう。仕事を受ける時点で、例えばこんなことはやってよいか、と具体的な案を提示し、ネゴする。さすがに履修主義の相手に合否を判定して再履修させる事後テストをやりたい、という案は受け入れられそうもない。でも、研修の目的が達成されたかどうかを確認するクイズをやること自体は(とにかくやってくれればよい、という主催者であれば)、受け入れてくれるかもしれない。不合格者は再履修とはしないという条件は付けられそうだが、それは受け入れるとしよう。さすがに一方的な講義にしてくれとは言われないとは思うが、そうであれば、(なぜか急に、その日の都合が悪くなったりして)断るかもしれない。参加者のやる気がないことが受注時点で分かっていれば、それなりの(最大限の)工夫を準備して臨む。失敗事例とそのまずい結末を示して、それを避けることができますからしっかり取り組みましょう、と入って、ARCSのRをやや上向かせる効果をねらうかな。事後テストに相当するクイズを研修冒頭でやってもらうのも覚醒効果が期待できる常套手段だ。いずれにせよ、受注した時点で「負け」が決まっているような消化試合的お仕事は受けないのが一番良い。なるほど最悪な与件だ、と思っても、試したいアイデアがあれば、引き受けて、最大限に努力して、その成果を確認することで、受注者としての実力アップを図る。仕事に鍛えられる構図と言ってよいだろう。この案件にリピートオーダーが来ても、それは「波風が立たなかった」以外の何の証左にもならないことは心に留めておく。
IDの伝道師としては(読者諸氏にもその立場を自覚してもらいたいと思っています)、もう少しやり方を変えることはできますよ、というメッセージを出し続ける責務があると思う。なかなかどうして、担当者のカベは強力ですが、そこに挑み続けなければ何も変わらない。依頼するだけして研修中は見学すらしない人たちではできることは限定的であるが、受講者に何らかの成果を残して終わる研修にするための最大限の努力をして、その成果を見せることで「変えることができる」ことを実感してもらいたいものだ。そのためにも、担当者に受け入れてもらえそうな提案をやんわりと持ち掛け、それならばやってもいいよ、と言ってもらうプロセスは重要だろう。少しでも現状を変えていく地道な努力が求められている。そうですよね?
今になって気づくのは、上記の回答は年1回の講演会としてアリバイ工作型研修が定着した各大学で行われているFD(ファカルティデベロップメント)の依頼を受けたときに、何とかしたいと逆提案を繰り返してきた経験が土台にあるということだ。最近のコロナ禍を受けて依頼されるFDでは、安心感を与えて今後の方向性を啓蒙する講演会である(これは研修ではない)と割り切って、ストレートトークを敢えて選択することもある。それでも、何に困っているかを事前アンケートすることは可能か、あるいは事前にすでにネット上に公開している資料を読んでもらい事前質問を考えてもらうことは可能かなど、先方の状況を探る。それでも快い返事が得られない場合でも、以前はお断りしてきた案件も、最近は受ける率が高まっている気がする。これもコロナ禍のなせる業、ということにしておこう。興味がある方は、「講演型FD研修会を脱却するための研修モデルについてのご提案」(https://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/fd-1/#3)を参照ください。
ちなみにこの公開講座(応用編)の質問回答コーナーは、グループワークをやってきたチームごとに質問シートを準備し、そこに優先順位をつけて3つ以上の質問を書き込む時間を15分程度設けたのちに1チーム5分間で全体質問を受け付ける方式を採用している。手上げ方式で質問をその場で口頭で受け付けるよりも、良く練られた質問が集まりヒゲの即答力を鍛えてくれている。良質な質問を集めるためのデザインとして参考にしてもらえればうれしいです。
(ヒゲ講師記す)
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【ブックレビュー】GB4輪読シリーズ:第10章「教育的コーチングのデザイン」(デビッド・S・ナイト,マイケル・ホック,ジム・ナイト)
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インストラクショナルデザインを学ぶ方の必読書である『学習者中心の教育を実現するインストラクショナルデザインの理論とモデル』のブックレビュー「GB4輪読シリーズ」、今回は第10章を取り上げます。
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「コーチング」は、スポーツやビジネスの世界では盛んに使われていますが、教育の文脈でもその必要性を耳にする機会が増えてきました。本章の著者らは、教育者(教師)を対象とした研究や実践を行う専門家であり、コーチングの対象は「教師」です。以前、私は高等教育機関でFDの一環で教員コーチのような仕事をした経験があり、あの時にもしこの本に出合っていたら、もう少し違う形でのFD支援ができたかもしれないと思いながら、読み進めました。
本章では、コーチングを『教師の指導と学習者の学習を改善することを目的としたコーチによる教師に対する1対1のトレーニングのこと(p268)』と定義しています。教育現場でコーチングが期待される背景には、従来型の教員研修に特有な関係、つまり専門家(効果的な実践方法を教える者)と初心者(教師)の関係の不平等性が、教師の抵抗や疑い、失敗の恐れをもたらし、実践に至る可能性を妨げるという、研修の非効率性が存在します。それらを認識した専門家は、教師のプロ意識を尊重し、自分のアイデアを共有せず、教師自身の中に自らの挑戦への答えを持っていることを信じる方法を採りますが、残念ながら、効果的な実践を教師が学ぶことを助ける設計は含まれません。
そこで登場するのが、「教育的コーチング」です。教育的コーチングは、教師をたたえるだけでなく、教師がベストプラクティスを確実に学習できるようにも設計されている(p270)のが特徴で、1対1コーチングの「ゴール設定、問いかけ、データ収集」と、他章でも紹介されている「説明、モデリング、フィードバック」が統合されます。コーチと教師の関係は、対等な真のパートナーシップ(パートナーシップアプローチ:p270-271)である必要があります。
教育的コーチングのデザインの6つの構成要素(p271-277)を、見てみましょう。
1.観察とゴール
現在の現実を明確に把握するため、コーチはデータ(学習者の達成度、学習者の意見やビデオデータなど)を収集する。収集データをコーチと教師が確認し、一緒にゴールを設定する。効果的なゴールは、(1)具体的、(2)測定可能、(3)ゴールを設定した人々に納得感があるものである。
2.投資効果が高い実践
コーチは、ゴールを達成するために教師が実施する可能性のある根拠に基づいた実践を提案する。これらの実践は(1)学習内容の計画、(2)形成的評価の実践、(3)指導の実践、(4)共同体構築の4つの領域を中心に構成される。
3.明示的な説明
コーチは、新しい教育実践を詳細に説明するだけではなく、個々の学習者や教師の強みやニーズを満たすため、何らかの方法でそれらの実践を適応させる必要があるかを教師に尋ねる。
4.モデリング
実践を実行する準備をするため、教師はコーチが教室で行う実演を実際に見る。コーチは、授業のすべては教えず、特定の実践がどのように実施できるかを示すだけである。教師はコーチを観察し、チェックリストや観察プロトコルを用いてノートを取る。
5.意図的な練習とゴールに向けた進捗
教師は新しい実践を練習し、コーチは実践の影響に関するデータを収集して共有する。
6.省察
コーチングプロセスを通じ、教師は新しい教育実践法を学び、コーチは教師との連携に関連した新しいスキルや洞察を学ぶ。プロセス全体を通して省察することは、新しいゴールを設定するために重要なステップである。
冒頭の教員コーチをしていた当時をふり返ってみると、6つの構成要素のうち、教師が効果的な実践を学ぶ支援に関わる4・5はあまりできていなかったなと深く反省しました。本章はコーチに限らず、学校全体の教育改善に関わる方々が遭遇する多くの問題を解決するためのヒントが詰まっているように思います。教育改善の関係者が集まり、この本を手にしながら、自分たちの学校でやるとしたらどんなことができそうかを、わいわい話し合ってみるのも面白そうだなと思いました。
(熊本大学大学院教授システム学専攻同窓生 石田百合子)
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【報告】第50回まなばナイト レポート「修了後も学び続けるためのコミュニティづくりを考える」
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第53回 まなばナイトは、IDマガジン100回突破記念として「修了後も学び続けるためのコミュニティづくりを考える」をテーマに開催しました。
今回も40名ほどの皆さんに参加いただき開催することができました。
コロナも落ち着いていたタイミングで、久しぶりに対面会場を設置!!!
登壇者+スタッフが対面会場からオンラインのみなさまへ話題提供をさせていただきました。
オープニングでも、久々の対面を喜ぶ鈴木克明先生の声から始まりました。
前半のセッションのテーマは、「IDマガジンのはじまり・今・これから」。
IDマガジン発起人の根本淳子先生より、IDマガジンが始まるきっかけとなったeラーニングファンダメンタルについてお話がありました。今では当たり前となった同期型のオンライン研修ですが、当時はZoomなどはなく、スペース・コラボレーション・システム(衛星通信)を使って数会場をつなげて実施されたのがeラーニングファンダメンタルだったことに、驚いた方もいた様子でした。その修了者を対象にして始まったIDマガジンも、メーリングリストのCGIを手作りすることから始めたとのことで、根本先生曰く「内容よりも、システムトラブルなど運営の大変さが印象に残っている」とのことでした。途中で鈴木克明先生も加わりながら、なんとか当時の様子を思い出していただきました。
IDマガジンは現在100号を突破し、GSIS同窓会員が運営しています。これから期待することとしては、根本先生から「修士研究を、一般の人にわかりやすく紹介する記事」などのご提案をいただきました。
その後のブレークアウトルームに分かれてのディスカッションでは、こんなご意見をいただきました。
・これまで記事を書いていないGSISの先生方のお話を読みたい
・教育や研修の実践例の記事が欲しい
・IDマガジンの認知度調査をしてみては?
・コミュニティは、「やりすぎの人」がいなくなると続かない。次々と次世代の人を入れる工夫が必要。
・IDマガジンがメールマガジンという形態でいいのか?スマホでは読みにくい。そして今後メールは衰退するのでは?メールとWebの連動があるとよさそう。
休憩をはさみ、後半セッションのテーマは「GSIS同窓会のはじまり・今・これから」。
初代同窓会長の加地正典氏から、GSIS同窓会設立のお話をお聞きしました。当時の写真を交えながら、1期生を中心に一気に準備を進め、2期生が卒業するタイミングで同窓会を設立できたとのことでした。途中からは第3代会長の加藤氏、現会長の山田氏もオンラインで加わっていただき、最初は活動も少なかったものの、まなばナイトが軌道に乗り始めたことで徐々に盛り上がってきたことなどが語られました。
ブレークアウトルームに分かれてのディスカッションでは、こんなご意見をいただきました。
中の人(同窓生)と外の人(同窓生ではない人)では、こんなにも見え方が違うことに驚きです。
・GSIS同窓会は情報交換の場だと感じた
・GSIS同窓生はゆるい会のつもりかもしれないが、科目等履修生の目から見るとアカデミックすぎる
・他の大学では同窓生のオンラインコミュニティをあまり聞いたことがない
・対面でもやりたい。でもオンラインも必要。遠隔地からでも参加したい。
・入部式や合宿などのイベントに関わらない人が、活動に入りにくい
・同窓生がメインのイベントをして、知らない同窓生とネットワークづくりをしたい
・分野が違う人と組んで何かしたい。誰が何を得意かが知りたい。
・SIGのようなものがあってもいいかも(日本語教育とか)
・(同窓生が)つながりを意識しているのがよい
・GSISの科目の中でお互いにつながりが深まったと思う(eラーニング実践演習などのハードなグループワークで)
最後に、鈴木先生から「コロナ禍をプラスにしよう。オンラインだからこそ遠隔地の人でも気軽に参加できる。でも対面で会う良さもある。両方を大事にして同窓会を続けてほしい」というクロージングの言葉をいただきました。
今回は同窓会というコミュニティを続けるためのヒントを多くの方からいただきました。頑張りすぎず、ゆるすぎない大人の学びの場作りについて、引き続き考えていきたいと思いました。
(熊本大学大学院教授システム学専攻同窓生 高橋暁子)
○写真入りレポートは以下をご覧ください。
https://www.manabanight.com/info/manabanight53report
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【ご案内】第54回まなばナイト@オンライン
日本語教育特別企画
「日本語教育×インストラクショナルデザイン〜こんなテーマで研究しました」
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熊本大学大学院 教授システム学専攻(以下GSIS)の同窓会一同で開催する「まなばナイト」は、eラーニングの今と未来を、アカデミックな見地も交えながら、一方通行の講演だけでなく、ドリンクとおつまみをつつきながら、参加者皆でワイワイ考える参加型ワークショップです。
国内外の日本語教育の現場で仕事と両立して熊本大学大学院教授システム学専攻(通称GSIS)で学ぶ本科生・科目等履修生が少しずつ増えています。日本語教師を対象とする研究会やセミナーでインストラクショナルデザイン(ID)をテーマに取り上げる事例も以前より見聞きするようになり、日本語教育におけるIDの普及や熊本大学大学院教授システム学専攻ヘの関心の高まりを感じています。
そこで、今回は日本語教育に携わる同窓生が話題提供をさせていただきます。
在学時や修了後の研究テーマ(どんなID理論・モデルを基盤にどんな課題解決に取り組み論文作成したか)を中心に、入学のきっかけやGSISでの学びや学位取得が修了後の実務やキャリア形成にどのように役立っているかなどをお話しする予定です。Zoomにてのオンライン開催です。
【日時】
2022年2月19日(土)17時~19時半(Zoom待機室入場時間:16時50分~)
【プログラム】
◎テーマ
日本語教育特別企画「日本語教育×インストラクショナルデザイン〜こんなテーマで研究しました」
◎話題提供
・立和名房子(博士前期13期生)大阪YMCA国際専門学校
・土屋理恵(博士前期11期生)日本ウェルネススポーツ専門学校広島校
・森田淳子(博士前期7期生)東京工業大学リベラルアーツ研究教育院
・甲斐晶子(博士前期4期生→博士後期)青山学院大学情報メディアセンター
◎グループワーク(Zoomブレイクアウト)
テーマ 多様性からの創造性「インストラクショナルデザインって、どんなところに使えるの?」
◎クロージング
【定員】
専用フォームからの申込み 先着 90名様
【会場】
オンライン(Zoom)での開催となります。
【参加費用】
無料 ※おつまみお茶菓子、ドリンク類につきましては、各自ご用意ください。
【懇親会】(オプション)
まなばナイト終了後、Web懇親会を予定しています。
懇親会のみ参加については、info@manabanight.comへお問い合せください。
※詳細、申込フォームは下記をご覧ください。
https://www.manabanight.com/event/manabanight54
【主催者】
熊本大学大学院教授システム学専攻同窓会 https://www.gsis.jp
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【イベント】その他、近々行われるイベントは? 2022/1~2022/2
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2022年2月5日 (土)~2022年2月6日 (日)
情報処理学会 コンピュータと教育研究会 163回研究発表会@オンライン
2022年2月27日 (日)
日本教育メディア学会 第2回研究会「1人1台端末環境での新たな学びとメディアリテラシー/一般」@中村学園大学
★ 編集後記
短い時間であっても、直接会って語らえることの有難さをしみじみ感じています。
今年はその有難い時間をより良いものにするために、会えない時間をどう過ごすかを試行錯誤する1年にしたいなと思っています。(第104号編集担当:石田百合子)
よろしければ、お知り合いの方に、Webからの登録をお勧めしてくださいませ。
また、皆さまの活動をこのIDマガジンに載せてみませんか?
ご意見・ご感想・叱咤激励など常時お待ちしております!
【 mail to: id_magazine@ml.gsis.kumamoto-u.ac.jp】
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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<編集>
編集長:鈴木克明
副編集長:市川尚・根本淳子
ID マガジン編集委員:石田百合子・甲斐晶子・桑原千幸・高橋暁子・竹岡篤永・仲道雅輝
<発行>
熊本大学大学院社会文化科学研究科 教授システム学専攻同窓会
http://www.gsis.jp/
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