第34回岩手県教育工学研究大会 1997.1.8.@玉山文化会館 講演資料

「情報化社会に向けて子どもの学習意欲を育てる
 〜マルチメディア時代の教師の役割〜」


東北学院大学教養学部 鈴木克明
E-mail:suzuki@izcc.tohoku-gakuin.ac.jp
http://www.edutech.tohoku-gakuin.ac.jp



1.マルチメディア教材=コンピュータ+視聴覚機器?<→資料1、2>

  ■「ミミ号の冒険」から「パレンケ」へ:多メディアからコンピュータへの収束
  ■オールデジタルとインターラクティブ(相互作用)性
  ■放送・視聴覚教育の延長としてのマルチメディア利用
  ■インターネットは図書室へ:図書室の学習情報センター化

2.教師の役割への影響:授業は変わるのか?<→資料3、7>

  ■選択肢の一つとしての「教師の声」というメディア(教師が直接教えない授業)
  ■情報の「ゲート・キーパー」としての教師がいる授業(離乳食→噛み砕く力)
  ■授業のデザイナーとしての教師
   ・学校の「情報技術モデル」(ブランソン)
   ・「二本目の包丁」(水越敏行)
   ・「助っ人」を使いこなす力量(i.e., 教師の情報活用能力)

3.学習意欲を育てる作戦:ARCSモデルに学ぶ<→資料4、5、6>

  ■「関心・意欲・態度」の重視と情報活用能力の育成
  ■John M. KellerのARCS動機づけモデル
  ■教師主導の授業に引き込むテクニックと主体性の育成(身を乗り出させた後は?)
   ・Cー3:「コントロールの個人化」(効力感・指し手感覚)

4.何ができたら「よし」とするか?<→資料5、7>

  ■メディア活用で子どもを育て、人間教師を生かす
  ■授業改善への「関心・意欲・態度」を持続する(i.e., 教師の学習意欲)

■添付資料一覧■
<1>鈴木克明「マルチメディア時代に教育はどう対応するか」『教職研修』1995年9月号、80-83
<2>鈴木克明「情報通信ネットワークと情報教育」『教職研修』1996年9月号、60-63
<3>鈴木克明「インターネットは狼少年の再来か、それとも起爆剤か〜教師が直接教えてしまわない授業への転換〜」『教育科学』1996年11月号、65-68
<4>鈴木克明「情報化社会に向けて子どもの学習意欲を育てる〜ARCS動機づけモデルからのヒント〜」『教育工学実践研究』第107号 才能開発教育研究財団 1992年、16-21
<5>鈴木克明「教育機器の効果的な活用」『個性が育つ教育方法読本(教職研修総合特集117)』教育開発研究所、1994年、219-222
<6>鈴木克明「やる気を育てるプリント教材はここが違う(解説)」『NEW教育とマイコン』1994年8月号、44-49
<7>鈴木克明『放送利用からの授業デザイナー入門―若い先生へのメッセージ―』(放送教育叢書23)日本放送教育協会、1995年